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『パイレーツ・オブ・カリビアン』には2つの新作企画がある ─ 実現間近の「若手キャスト版」と「マーゴット・ロビー版」、ジョニー・デップ復帰どうなる

パイレーツ・オブ・カビリアン
写真:ゼータイメージ

若手キャスト主演の新世代『パイレーツ・オブ・カリビアン』

実は『パイレーツ・オブ・カリビアン』にはロビー版とは別の新作企画も、かねてより水面下で進められていた。当時はシリーズ第1~4作を執筆したテッド・エリオットと「チェルノブイリ」(2019)クレイグ・メイジンが就任すると伝えられていたが、その後進捗は報じられておらず、テッド&クレイグが現在も関与しているかは不明。

ブラッカイマーはこれら二つの企画について、「マーゴット・ロビー版はもう少し作業する必要がある。若手キャスト版は実現に近づいている。両方とも実現できたらいいですが」と明かしており、現時点で実現可能性が高いのは若手キャスト版だ。当然、ファンはどういった人物が主人公になるのか、誰が主演を務めるのか、過去シリーズといかなる関連性を持つのか、そしてジャック・スパロウ船長役のジョニー・デップは復帰できるのかを気にするだろう。

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デップは元妻との裁判騒動で一時期はハリウッドの表舞台から身を引くことを余儀なくされ、ワーナー『ファンタスティック・ビースト』シリーズからも降板することとなった。ところがその後、裁判で勝訴したことで風向きが一変。ブラッカイマーはデップの復帰について「今も取り組んでいる」とのみ明かしており、少なくとも何らかの交渉や調整が行われていると推察できる。

デップ自身も、ジャック・スパロウ復帰への意志が強いことを態度で示している。ゲームのCM映像でジャック・スパロウそっくりなキャラクターを演じたり、闘病中の少年のためのチャリティ・ビデオではついにジャック・スパロウそのものを自ら再演までしてみせた。

ブラッカイマーは、裁判に勝訴したことが復帰につながるかどうかは「本当にわからない」としながら、「彼には出てもらいたい」と友人としても支援したい姿勢。これらを踏まえると、現在最も実現があり得そうで、かつ理想的な『パイレーツ・オブ・カリビアン』新作映画の概要は、若手キャストが主役で新たな冒険を描きつつ、ジョニー・デップがジャック船長役で復帰し、助演として若き主人公を支えるというものだ。

成功した大作ハリウッド映画シリーズでは、次世代に物語のバトンを渡していくのが慣例。マーベル・シネマティック・ユニバースや『スター・ウォーズ』、『クリード』、『ゴーストバスターズ』、『ジュラシック・ワールド』など、世代交代を試みて興収成績を挙げた例は少なくない。さて、『パイレーツ・オブ・カリビアン』の水平線の先には何が待っているのだろう。

Source:THR

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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