シリーズ第4作『ザ・プレデター』再撮影でクライマックスを大幅変更 ― 出演者が監督を絶賛

「エイリアン」に並んで映画界に燦然と輝く人気クリーチャー、プレデター。人気シリーズの8年ぶり最新作、映画『ザ・プレデター(原題:The Predator)』から製作の最新情報が届いた。
シリーズ第2作『プレデター2』(1990)と第3作『プレデターズ』(2010)の間に起こった出来事を描く本作は、『アイアンマン3』(2013)や『ナイスガイズ!』(2016)を手がけたシェーン・ブラックが脚本・監督を担当。2017年2月から撮影が行われ、いよいよ2018年9月に米国公開を控えている。
『ザ・プレデター』再撮影で大胆変更へ
このたび『ザ・プレデター』出演者のキーガン=マイケル・キーは、本作の再撮影が無事に終了したこと、そこで本編の大胆な変更が行われたことを報告した。2018年4月12日(米国時間)に行われたインタビューの様子を米CinemaBlendが伝えている。
「ちょうど先週、(再撮影が)終わったところなんです。第3幕(編注:三幕構成のクライマックスにあたる部分)の、およそ4分の3が書き換えられましたね。シェーン・ブラックは完璧なプロフェッショナル、そして完璧な脚本家ですよ。言葉の達人ですね! ほんとに、心から爽快な体験でした。彼は映画界で最も力のある脚本家の一人だと思いますね。」
ハリウッドの大作映画において再撮影および追加撮影は珍しい出来事ではないものの、時にネガティブな印象を生むことがある。たとえば『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)では大規模な再撮影が敢行され、その指揮を執ったトニー・ギルロイは参加当時の状況を「酷いものだった」と回想した。同じく事実上の共同監督制で作品を大幅に作り変えたという『ジャスティス・リーグ』(2017)、登場人物を追加するなど抜本的な改革が進められているらしい『X-MEN』シリーズのスピンオフ映画『ニュー・ミュータンツ(原題:New Mutants)』など、「再撮影」すなわち製作トラブルというケースも確かに存在するのだ。
ところが『ザ・プレデター』の場合、出演者が再撮影を経て、監督に賛辞を送っていることに注目したい。監督とは別のクリエイターではなく、シェーン・ブラック自身が脚本を再執筆し、その結果が称えられているあたり、本作の再撮影は出演者にとっても手応えのあるものだったとみられる。
しかも「第3幕のおよそ4分の3」といえば、映画の大詰めとなる部分が相当大きく変更されたことになる。かなりダイナミックな方針転換だが、一体どんな内容に仕上がっているのだろう?
2018年4月13日現在、『ザ・プレデター』の詳細は謎に包まれたまま。人気シリーズの最新作では、果たしてどんな物語が描かれることになるのか……。そう遠からず公開されるであろう予告編も楽しみだ。
映画『ザ・プレデター』は2018年9月14日に米国公開予定。
Source: CB
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