ルーク役マーク・ハミル、別人のレイア姫は「つらすぎる」 ― 『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』代役説にコメント

映画『スター・ウォーズ』シリーズでルーク・スカイウォーカー役を演じるマーク・ハミルが、にわかにささやかれる『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』でのレイア・オーガナ代役説についてコメントした。
1977年『エピソード4/新たなる希望』からレイア姫を演じたキャリーは、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)を遺作として2016年12月に急逝。ルーカスフィルムのキャスリーン・ケネディ社長は、同作撮影後のキャリーが「『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』では最前線で頑張る」と意気込みを口にしていたことを明かしていた。
その後も『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』ではレイアが物語の中心になるはずだったという説がしばしば語られたが、ルーカスフィルムはCGや過去映像によるレイアの登場を否定。ファンの間では「非合理的にレイアが退場するのは望まない」として、生身の女優による代役を求める声も出てきている。
では、レイア・オーガナやキャリー・フィッシャーと長年深い関係にあったマーク・ハミルは、この「レイア代役説」をどう捉えたのか? 米Colliderのインタビューにて、マークは神妙な面持ちで応じている。
「つらすぎる」
「『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』でレイアがどうなるのかと思ってる人はたくさんいると思うんです。代役の可能性を噂してる人もいて……」というインタビュアーの言葉に対して、マークはこう述べる。
「まず、僕はレイアについての計画を知らないんですが、でもエピソード7でハン・ソロが目立って、エピソード8でルークが目立ったわけですから、エピソード9ではレイアが目立つと思っていましたよ。特に(『最後のジェダイ』で)息子のカイロ・レンに大きな変化がありましたしね。」
しかしマークは、「代役はつらい」と言い添えている。
「だって、彼女(キャリー)は永遠にあの役柄と繋がっているんですから。彼ら(ルーカスフィルム)はもう、ピーター・カッシングのようにコンピュータで演技を作ろうとは考えていません。すごい技術ですから、乗り越えられない問題ではないんですけどね。[中略]けれども私が思うに、彼女はかけがえのない存在ですよ。」
インタビュアーはマークの発言に強く同意しながら、「『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』に出てほしいと思ってる人はたくさんいるんです」と一言。マークは「わかるけど、つらすぎますよ」とつぶやいたのだった。
なおルーカスフィルムは、2017年4月時点で『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』におけるレイアの登場を否定している。その後、監督の交代や脚本の再執筆が行われているが、一体どうなったのか……?
以下の内容には、映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のネタバレが含まれています。
ちなみにこのインタビューでは、『最後のジェダイ』で命を燃やし尽くしたルークが『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』に登場する可能性についても再び語られている。むろん例に漏れず、マーク自身は何も知らない状況のようだが……。
「エピソード7で、僕は自分のキャリアで史上最高の登場をやらせてもらいました。そしてエピソード8は素晴らしい退場になった。ですから僕の場合、序盤・中盤・結末という流れのストーリーではなくて、結末の中にその始まりがあったわけですね。でも、ある意味やりきったと思っています。だから、エピソード9で出番がすごく少なかったり、もしくは出てこなかったとしても良いんですよ。すべては(脚本家の)クリス・テリオ、J・J・エイブラムス次第です。」
「まだ何も聞いてないんですか?」と尋ねられたマークは、「なんにも。僕が知るのはいつも最後です」と笑った。
映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は2019年12月20日米国公開予定。
Source: Collider
写真:ゼータ イメージ