『ロケットマン』超渾身のワンカット・ミュージカルシーン公開 ─ タロン・エジャトン、夜の遊園地で歌い踊る

『キングスマン』シリーズのタロン・エジャトン主演、『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)最終監督デクスター・フレッチャーがエルトン・ジョンの半生を映画化したミュージカル・エンターテインメント『ロケットマン』が、いよいよ本日2019年8月23日(金)より劇場公開となった。
このたび公開初日を記念して、19歳のエルトンを演じるタロンが「Saturday Night’s All Right For Fighting」(邦題「土曜の夜は僕の生きがい」)を歌い踊る、渾身のワンカット・ミュージカルシーンが到着。前半の名シーンをさっそく見せちゃうなんて、なんという大盤振る舞い…!
公開された「Saturday Night’s All Right For Fighting」を歌い踊るミュージカルシーンでは、タロンが夜の遊園地を歩きながら、約300人のエキストラ、約50人のダンサーと数分間にわたるワンカット撮影に挑む。タロンがいくつものアトラクションに足を踏み入れ、ダンスやアクションを繰り広げるさまをカメラがひたすら追っていくのだ。
4台のカメラ、3つのクレーン、10台のゴーカートが駆使されたこの場面は、移動するカメラの位置やタイミングなどの調整が難しかったシーンのひとつ。大がかりな撮影を成功させるため、6ヶ月前から振付を決めたり、リハーサルを重ねたりと、念入りな準備が進められていたとか。ロックンロールに目覚めた10代のエルトンを生き生きと描き出すべく、タロンは役に入った際の高揚感や、その時の気持ちを活かしてミュージカルに挑んでいる。ダンサーの楽しげな様子につられるように踊り、心に秘めた想いを吐き出すかのようにパワフルに歌う熱演に注目してほしい。

監督のデクスター・フレッチャーは、このシーンについて「“あれはすごかった!”と言ってもらえることを願ってます。この場面ではエルトンの音楽的影響の起源も見てとれるし、周囲の人間や、各自の違いを称えるエルトンが描かれている。それこそ彼の一面であり、彼の心ですからね」。また、困難なワンカットに挑んだのは、「画面をつねに動かして、躍動的なむき出しの若さを表現」したかったからだと明かしている。「撮影監督のジョージ・リッチモンドには、“すべて一気に、ワンカットで撮影しましょう。動き続け、流れ続けて継ぎ目をなくしたい”と伝えました。エルトンが世界の荒波へと踏み出していく、ものすごく重要な場面ですから」。

また、タロンも「この映画はミュージカルで、歌は単なるパフォーマンスとしてだけでなく、回想としても歌われるんです」と強調。「僕もすごく気に入っていて、どの瞬間も大好きなんです。こんな形でエルトン・ジョンが自分の曲を歌わせてもらえるなんて、言葉にできないほど光栄です」と語った。
映画『ロケットマン』は2019年8月23日(金)より全国公開中。
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