2代目キャプテン・アメリカ、スーパーパワーは「人間味」 ─ 善悪に葛藤するヒーロー、アンソニー・マッキーが示唆

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」(2021)から、映画『キャプテン・アメリカ:ニュー・ワールド・オーダー(原題)』へ。キャプテン・アメリカの名を継いだサム・ウィルソン役のアンソニー・マッキーが、“先代”との違いをインタビューにて語った。
クリス・エヴァンスが演じたキャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースは、超人血清を投与され、肉体と精神を強化されたスーパーヒーロー。『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)では第二次世界大戦を背景に戦ったが、冷凍状態を経て蘇り、その高潔さに基づいて『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)までスーパーヒーローとしての役目を貫いた。
2代目キャプテン・アメリカとなるサム・ウィルソンは、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)で初登場し、ファルコンとしてスティーブとの関係性を深めてきた人物。戦争に傷ついた帰還兵という背景を持つことも大きな特徴だ。アンソニーは「僕が演じるキャップはスーパーヒーローじゃない。超人血清も打っていないし」と一言。あくまでも先代とは異なる、新たなキャプテン・アメリカ像であることを強調する。
「サムのスーパーパワーは人間味だと思います。だから彼は、“善人とはなんぞや、悪人とはなんぞや”という全く別の理解を得なければいけない。それから、自分を規則に従わせる決定とはいかなるものか、ということにも。(先代)キャップの特徴である、“これが善、これが悪”という判定よりも、むしろ、より人間らしいキャップが見られることでしょう。(本作では)我々に善悪を選ばせる決定が存在するわけです。」
以前から伝えられているように、本作はキャプテン・アメリカとなったサム・ウィルソンを主人公とする“陰謀スリラー”。監督のジュリアス・オナーは、本作について「いまやサムはリーダーであり、大切な人たちを導くとはどういうことか、その試練に向き合わなければいけない」と以前語っていた。「以前のサムはチームの一員でしたが、今ではチームのトップ。それが新しい挑戦の数々に繋がります」。

アンソニーの言葉から推測するに、物語のキーワードは「善悪」。また陰謀スリラーになることを踏まえると、どうやら善悪の定義を操作する存在が脅威となるらしい。ヴィランは『インクレディブル・ハルク』(2008)ぶりの登場となるザ・リーダー/サミュエル・スターンズ(ティム・ブレイク・ネルソン)だが、監督いわく「すさまじい知性でサムを追い詰める恐るべき黒幕。常に三、四歩先を行っている」人物。いったい何を目論んでいるのか?
出演者には、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」から元超人兵士イザイア・ブラッドレー役のカール・ランブリー、サムの友人役ホアキン・トレスが続投。サディアス・“サンダーボルト”・ロス将軍として、故ウィリアム・ハートに代わってハリソン・フォードが出演するほか、新キャストとして超人エージェント・サブラ役のシラ・ハース、『スペース・プレイヤーズ』(2021)のショシャ・ロケモアが名を連ねた。監督は『ルース・エドガー』(2019)のジュリアス・オナー、脚本は「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」のマルコム・スペルマン&ダラン・マッソン。
映画『キャプテン・アメリカ:ニュー・ワールド・オーダー』は2024年5月3日に米国公開予定。撮影は2023年3月に開始される。
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Source: Kevin Polowy