マーベル人気作「シークレット・インベージョン」どう映像化されるのか ─ マーベル社長「今までとは違うことができる」

2020年12月、マーベル・スタジオは、コミック史に燦然と輝く人気エピソードのドラマ化を正式に発表した。「シークレット・インベージョン(原題:Secret Invasion)」だ。衝撃度も高く、根強いファンも多い物語を、マーベルはいかにして映像化する目論みなのか。ケヴィン・ファイギ社長がその狙いを語った。
「シークレット・インベージョン」は2008年にコミックで展開されたクロスオーバー・イベント。変身能力を有するスクラル人が、秘密裏に地球に潜入しており、数年にわたってヒーローに成り代わって侵略を進めていたという物語だ。コミックにはアベンジャーズをはじめ大勢のヒーローが登場するが、ファイギ社長は「『アベンジャーズ/エンドゲーム』以上に大勢出てくるので、そのままはやりません。[中略]いかに多くのキャラクターを出すかという方針ではない」と述べている。
発表によると、ドラマ版「シークレット・インベージョン」はスクラル人の内紛を描く物語で、サミュエル・L・ジャクソン演じるニック・フューリー、『キャプテン・マーベル』(2019)でベン・メンデルソーンが演じたスクラル人のタロスが登場。米Colliderにて、ファイギは「サミュエルとベン、誰もが自分の作品に出てほしがる最高の俳優ふたりを得られて幸せです」と述べ、フューリー&タロスを活躍させながら、コミックの「政治的かつ(誰がスクラル人なのかという)疑心暗鬼な要素」を描くという意志を明かした。
なお、『キャプテン・マーベル』ではコミックとは異なるスクラル人の解釈が話題となったが、ドラマ版「シークレット・インベージョン」でも「かつてない形でスクラル人と他の要素を結びつけたい」とのこと。そういえば『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)では、フューリー&タロスが入れ替わっていたことが明かされていたが……? ファイギ社長は「ドラマシリーズにするのは、今までとは違うことができるから」とちょっぴり意味深な言葉も残している。
ドラマ「シークレット・インベージョン(原題:Secret Invasion)」の放送・配信時期は未定。2020年9月の報道によると、脚本・製作総指揮は「MR.ROBOT/ミスター・ロボット」(2015-2019)のカイル・ブラッドストリート。
Source: Comicbook.com, Collider