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『シャザム!~神々の怒り~』に『AKIRA』の影響あり、監督が予告

シャザム!~神々の怒り~
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DC映画『シャザム!』(2019)の続編『シャザム!~神々の怒り~』に続投したデヴィッド・F・サンドバーグ監督が、日本の人気アニメ映画『AKIRA』(1988)から影響を受けたシーンがあることを予告している。

サンドバーグはTwitterに、「オタクな話だけど」と前置きした上で、「ドルビービジョン・ホームビデオ版『シャザム2』が完成した」と投稿。一連のツイートで監督は、HDR(ハイダイナミックレンジ)における1000nitと500nit(nitは明るさの度合いを示す単位)の輝度の違いについて論じている。

例えば、炎の輝度が1000nit以上であれば映像の質は高く見えるが、その部分だけしか目に入らなくなってしまう。そこで、シーンによっては輝度を500nitに抑える必要があるため、監督は『神々の怒り』でフルレンジに適している場面や瞬間を選んだとのこと。またコントラストも重要だと説き、雷がたくさん落ちるシーンでも輝度は500nitを超えないよう調整しているが、これは暗い空に走る稲妻が眩しすぎるためだという。

そして、『AKIRA』に関係するのは、HDRのマスタリングでは“見えすぎてしまう”のが問題となるため。監督は「『AKIRA』のこの場面にインスパイアされたショットがある。1000nit以上欲しいと思った」と記し、 アキラ/28号が暴走した末に大爆発を起こしてしまうショットの画像を添付している。

しかし監督によると、「HDRだと、爆発の中にいろんなディテールが見えてしまっていた。だから真っ白なビジュアルを作るため、かなり頑張らなくてはいけなかった」という。同様のケースは、自身が監督した『アナベル 死霊人形の誕生』(2017)でも起きており、HDRだと太陽光でぼやけるはずの窓の外に機材などが映ったことがあったのだそうだ。

この『AKIRA』にインスパイアされたシーンは、いったいどんな形で本編に登場するのか。劇場でもソフトでも、ぜひ画面の輝度に心を配りながら観賞してみてほしい。

DC映画『シャザム!~神々の怒り~』は2023年3月17日(金)に日米同時公開予定。

Source: @David F. Sandberg

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Hollywood

ロサンゼルスに11年在住していた海外エンタメ翻訳家/ライター。海外ドラマと洋画が大好き。趣味は海外旅行に料理と、読書とキャンプ。

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