ドラマ「シーハルク」で13年ぶりMCU復帰のティム・ロス、後輩マーク・ラファロに助けられる

ディズニープラス(Disney+)のドラマシリーズ「シーハルク(原題:She-Hulk)」では、『インクレディブル・ハルク』(2008)でアボミネーション/エミル・ブロンスキー役を演じたティム・ロスが、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)13年ぶりの復帰を果たす。同役の再演が久々だったこともあり、撮影現場では苦労もしたというティムだが、ハルク/ブルース・バナー役のマーク・ラファロに助けられたことがあったようだ。米The Hollywood Reporterとの取材で語っている。
「シーハルク」は、ブルースの従姉妹である弁護士のジェニファー・ウォルターズを主人公とする、“1話30分の法廷コメディ”。コミックでのジェニファーは、とある殺人事件の弁護を依頼されたことから命を狙われて重傷を負い、ブルースの輸血で一命を取り留め、ハルクとしての能力を手に入れる。しかしブルースと異なるのは、当初からハルクの能力を自在にコントロールできることだった。
『インクレディブル・ハルク』ではエドワード・ノートン演じるブルースの前に立ちはだかったアボミネーションだが、「シーハルク」には別のヴィランが登場する。コミックでジェニファーのライバルとして登場するティターニアだ。そのため、アボミネーションがどのような立ち位置で登場するのかは気になるところだが、ティムは本シリーズへの再演を快諾したという。
「『インクレディブル・ハルク』を十数年前にやりましたが、引き受けた理由は僕の子どもたちがびっくりすると思ったからです。子どもたちのために出演したんですけど、作品作りがすごく楽しかったんです。だから今回も“『シーハルク』を作るんだけど、キャラクターを再演してくれませんか?”と言われた時には、“もちろんです、楽しそうじゃないですか”って感じでした。」
しかし、いざ撮影に入ると、ティムの想像とは少し違っていたようだ。撮影開始後を振り返り、ティムは「最初は難しかったと感じて驚きました」と語る。13年ぶりのアボミネーション役に困っていたティムに助け舟を出したのが、MCUではベテラン組であるマーク・ラファロだった。ティムにとってはラファロは後輩俳優だが、それでもその存在は心強かったのだそう。「マーク・ラファロが撮影に入ってきて、彼のパートをやっているのを見た時、“なるほど、君はそうやっているのか!そんな感じのユーモアね”と思ったんです」。
どうやらティムは、ラファロのユーモアにヒントを得たようだが、「シーハルク」では凶暴なアボミネーションにも笑いを期待してよいだろうか。登場の仕方次第では、ラファロ演じるハルクとの掛け合いが見られるかもしれない。なお、本シリーズの撮影は大部分が終了している模様。2022年に配信される予定だ。
Source: THR