Menu
(0)

Search

『スパイダーマン』スピンオフ企画、Disney+にてドラマ化の可能性浮上か ─ 「ブラック・キャット」「シルバー・セーブル」監督が語る

スパイダーマン
Photo by Mike Navolta https://www.pexels.com/photo/comic-spiderman-614363/

『スパイダーマン』シリーズの人気女性キャラクター、シルバー・セーブルブラック・キャットのスピンオフ企画が、Disney+にてドラマシリーズとして実現する可能性があるという。映画『Silver and Black(原題)』に就任していた『リリィ、はちみつ色の秘密』(2008)のジーナ・プリンス=バイスウッド監督が、米The Hollywood Reporterにて語った。

戦争犯罪人を追う傭兵シルバー・セーブル、元女泥棒のクライム・ファイターであるブラック・キャットは、コミック「スパイダーマン」の人気キャラクターであり、2017年からソニー・ピクチャーズが『スパイダーマン』シリーズのスピンオフ企画として映像化を準備していたもの。2人を主人公とするバディ・ムービーとして構想されていたが、脚本完成前に一時中断となっていた。シルバー・セーブル、ブラック・キャットのそれぞれに単独映画を作る方針に変更され、バイスウッド監督も別の企画に着手したのである。

このたび、バイスウッド監督はインタビューで企画の現状について「私のほうは何も変わってませんよ」と語った。

「とても良い企画だと思うので、どういう形であれ、いつか実現できればと思っています。いろいろな考えが出てきていて、最初は2人(の映画)にする予定でしたが、別々に分けることが決まりました。今では、“もしかするとDisney+でリミテッドシリーズにするかも”という考えもあります。だけど私としては、2人の映画(というアイデア)が好きでしたね。いつか実現できないかと願っていますよ。」

しかし、ソニーによるシルバー・セーブル&ブラック・キャットの企画が、なぜディズニーの映像配信サービスであるDisney+で実現するという話になるのだろうか? たとえば、20世紀フォックス製作の『X-MEN』シリーズと、マーベル・スタジオ製作による『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)の両方に登場したクイックシルバーのように、キャラクターの映像化権をソニーとディズニーの双方が有している可能性はある。また、MCU版『スパイダーマン』第3作(タイトル未定)実現に向けた再契約で、なんらかの話し合いが持たれたとも考えられる。ソニー製作の『モービウス』に、『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)バルチャー役のマイケル・キートンが登場することも思い出されるところだ。

もっとも現状、シルバー・セーブルとブラック・キャットの企画について、ソニーとディズニー/マーベル、バイスウッド監督の間でどのような話し合いが行われているのかはまったく想像がつかない。ひとまず、映像化の企画が完全に消えたわけではなさそうだが……。

あわせて読みたい

Source: The Hollywood Reporter

Writer

アバター画像
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。