「悲劇を大衆化している」同級生殺人未遂事件の父親、『スレンダーマン』実写映画化に反対

異常な長身と長い手足、無表情でどこからともなくぼうっと現れる…。その姿を観た者は死ぬ、子供を誘拐するなどと囁かれるインターネット発の都市伝説、スレンダーマン伝説を実写化した映画『スレンダーマン(原題:SLENDER MAN)』が2018年5月18日より全米公開予定だ。

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しかし、この映画の製作・公開に異を唱える人物がいる。2014年に起きた、スレンダーマン伝説に関する実際の殺人未遂事件の加害者父親であるビル・ウェイアー氏だ。The Hollywood Reporterの電話インタビューに応じたウェイアー氏は、強く反対の意を示した。

スレンダーマン伝説に関する殺人未遂事件

あくまでも都市伝説上の存在だったスレンダーマンが現実世界に影響を与えたのは、2014年5月31日。米ウィスコンシン州ウォキショー郡にて、少女がめった刺しにされる事件が起きた。犯行を起こしたのは被害者の同級生で、当時12歳の2人の少女である。1人は被害者を19回も刺し、ほぼ心臓に達するような刺し傷をも作ったという。もう1人の少女(ウェイアー氏の娘)は、少女の凶行を傍で鼓舞し続けた。被害者は犯行現場の公園からなんとか逃げ出し、たまたま通りかかったサイクリストに救出され、一命を取り留めている。

犯行のきっかけは、都市伝説サイト「CreepyPasta」で知ったスレンダーマンの存在だった。スレンダーマンはもともと2009年にインターネット上で創作された架空の都市伝説だったが、二人はこの奇妙な長身の怪人が現実にいるものだと信じ込んだ。しまいにはスレンダーマンから家族を守るため、そして自分たちがスレンダーマンの手下としてふさわしいことを証明するため、同級生を殺さなければならなかったと供述したという。なお事件後、同級生を実際に刺した方の少女は最低40年間を、ウェイアー氏の娘は25年間を精神病院で過ごす旨の判決が下った。

 

ウェイアー氏はこう語る。「このような映画を作ろうとするのは、道理に反しています。悲劇の大衆化です。驚きはしませんが、個人的にはとても不愉快です。いまやろうとしていることはすべて、3つの家族がこれまで味わってきた苦痛を広げているようなものです。」

これまで報じられているところでは、映画『スレンダーマン』は、4人の女子高生を中心にストーリーが展開されるようだ。2014年の事件を直接題材にしているわけではないようだが、事件関係者にとっては抵抗があるのも理解できる。2018年1月3日の予告編公開から早くも話題を呼んだ映画『スレンダーマン(原題:SLENDER MAN)』の全米公開日は2018年5月18日。『ラストサマー3』(2006)のシルヴァン・ホワイトがメガホンを取り、ジャズ・シンクレア、ジョーイ・キング、ジュリア・ゴールダニ・テルズ、アナリース・バッソ、アレックス・フィッツアラン、ケヴィン・チャップマンの出演が決定している。

(文:まだい)

Source: https://www.hollywoodreporter.com/news/father-slender-man-attacker-claims-new-film-is-popularizing-a-tragedy-1071421

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