『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』トム・ホランド、アイアンマン役ロバート・ダウニー・Jr.は実生活でも師匠 ─ 「彼はゴッドファーザーです」

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品でピーター・パーカー/スパイダーマンを演じるトム・ホランドは、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)から最新作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』まで、およそ3年間で5回にわたってスパイダーマンを演じてきた。サム・ライミ版のトビー・マグワイア、マーク・ウェブ版のアンドリュー・ガーフィールドを抜き、早くもスクリーンへの登場回数は史上最多となる。
しかし、そんなトムにとって『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』は重大な作品だ。なにしろ本作には、過去4作品でピーターの師匠として登場した、アイアンマン役のロバート・ダウニー・Jr.が不在なのである。

トム・ホランド、ロバート・ダウニー・Jr.は「師匠」
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』のワールドプレミアに登場したトムは、「ロバート抜きでスパイダーマンの映画を作るのはどんな気分でしたか?」との質問に「すごく気持ちが入りました。僕はロバートと一緒にスパイダーマンを演じた経験しかなかったので」と答えている。このプレミアの前夜、トムはロバートと言葉を交わしたそうだ。
「ロバートは素晴らしい友人です。昨日の夜、彼とFaceTimeで話をしました。僕の幸運を祈ってくださいましたよ。彼がいなくなるのは寂しいですが、彼が忘れられてしまうことは絶対にありません。」
さらに、インタビュアーが「あなたの携帯には(ロバートが)特別な名前で登録されていると聞いたんですが…」と尋ねたところ、トムは「“ゴッドファーザー”です」と答えた。「彼は“RDJ・ザ・ゴッドファーザー”って感じ。そうやって登録してます」。
かねてよりトムは、ロバートに対する敬意と感謝を公の場で明らかにしてきた。THE RIVERも参加したバリでのインタビューでも、「すごく大きな存在です。僕の理想」と話している。「業界最高の立場にいるプロフェッショナルながら、優しくって勤勉で…。そして、とにかく良い人なんです」。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)のラストでピーターが消滅してしまう場面は、トムとロバートが即興演技で構築したものだったことが知られており、その撮影現場ではロバートがトムをしっかりと引っ張っていたという。米UPROXXにて、トムはピーター・パーカーとトニー・スタークの師弟関係に言及しつつ、「(二人の関係は)スクリーンの外でも同じですよ」と語った。
「(ロバートとは)すごく親しい関係になりました。親友同士になれましたし、僕は時々アドバイスを求めたりしています。この業界にいるうえで、僕にはとっても大切な関係なんです。この世界で若い俳優が上にあがっていくのは、時に本当に怖いことだし、恐ろしいこと。周りからいじめを受けることもあります。僕の味方になってくださる、しっかりとしたアドバイスをくださる方がいるのはありがたいことです。」
『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)を経て、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』でピーター・パーカー/スパイダーマンの物語は新たなる展開を迎える。トム・ホランドにとっても、MCU版スパイダーマンの“第二章”はここから始まるのだ。とはいえ、偉大なる師匠と比較され、自身が“ネクスト・アイアンマン”としての期待を受けていることについて、トムは「絶対なれないですよ」と述べている。
「トニー・スターク、ロバート・ダウニー・Jr.が唯一のアイアンマン。彼が絶対です。僕は決してアイアンマンではなく、ピーター・パーカー。彼に代わる努力はもちろんしていますけどね。だけど、僕が彼の代わりになるように思って貰えるのはすごく嬉しいです。」
映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』は2019年6月28日(金)より世界最速公開中。
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』公式サイト:http://www.spiderman-movie.jp/