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【徹底考察】『スノークの正体はメイス・ウィンドゥ』説を裏付ける8つの理由を検証する

ジェダイは高所からの落下では死なない

15秒のフォース・ライトニングに耐えたとしても、その後彼に待っているのは高所からの落下だ。メイスらが居たパルパティーンの議長室は、彼の地位を象徴するようにかなり高所に位置している。あの高さから普通に落下したとすれば、生身の人間ならまず生存はありえないだろう。
しかし、『スノークはメイス説』を提唱する動画は、「ジェダイは高所から落ちたって平気」と主張する。

確かにジェダイは高所からよく落ちる。『エピソード1 ファントム・メナス』ダース・モール戦でオビ=ワンはそれなりの高低差のある段違い通路から落下しても無事で、そのまま戦闘を続行している。
『エピソード2 クローンの攻撃』冒頭、夜のコルサントでザム・ウェセルと繰り広げた空中チェイスシーンにおいても、アナキンが「ちょっと失礼」とスピーダーから飛び降りるシーンが確認できる。ここでアナキンは、約7.5秒の落下の末、別のスピーダーに着地している。
では、アナキンはどれくらいの高さからの落下に耐えていたのかを計算してみよう。コルサントの重力加速度gを地球と同様の9.8 (m/s2) と仮定すると、落下距離はおよそ275メートルと推定できる。ジェダイはこの高さから落下して、鉄の塊であるスピーダーに着地しても無傷ということになる。ちなみに六本木ヒルズ森タワーが238メートル虎ノ門ヒルズが256メートルと言えば、ジェダイの衝撃耐性がいかほどのものかわかるだろう。

他にも、『エピソード3 シスの復讐』ウータパウでオーダー66による奇襲を受けたオビ=ワンはクレイト・ドラゴンとともに水面に落下。そして何を隠そうメイス・ウィンドゥ本人だって、『エピソード2 クローンの攻撃』コロシアムのシーンでバトル・ドロイドの砲撃をはじき返しながら約3秒間落下、そのまま二本足ですんなり着地している。
この落下時間を先と同様の条件で計算すると、あのシーンでメイスは約50メートルの高さから落下していることになる。

WIREDにある記事『47階から落ちた窓清掃員が死ななかった理由』に、以下のような記述がある。

医師のSheldon Teperman氏が『New York Post』紙に語ったところによると、「4階か5階からの落下で50%の人が死亡する。10階、11階の高さになれば、ほぼ100%助からない」という。

10階、11階の高さとは具体的に何メートルくらいか。もちろん建物の種類にもよるが、1階を約3メートルとするとおよそ30メートルになる。地球人が「ほぼ100%助からない」レベルをゆうに超える50メートルという高さから落下しても、両足で着地し、足腰に衝撃を受けるそぶりを一切見せずすぐさま大量のバトル・ドロイドとの戦闘を続行できる身体の持ち主がメイス・ウィンドゥというジェダイなのだ。やはり、『高所から落下して死んだ』とも考えがたいとは思わないだろうか。

サミュエル・L・ジャクソンがメイスの存命を語っている

おまけに、メイス・ウィンドゥを演じた名優サミュエル・L・ジャクソンも、メイス・ウィンドゥは死んでいないと信じている。これについてはジョージ・ルーカス本人も「死んでないって事でいいよ」と半ばどうでも良さげに認めている。ルーカスは既にディズニーとルーカス・フィルム主導のスクリプト制作チームから外れているため、蚊帳の外でのぼやき扱いになってしまうが、とにかく創造主が「メイス存命」を認めたというのも一応の事実だ。これについては下記記事にて。

以上の理由により、メイス・ウィンドゥは「死んでいない」という説を裏付ける証拠が出揃った。ここからようやく、なぜ彼がスノークとなり得るのかについて見ていこう。

裏付け2:帝国の誕生と滅亡を目撃している

もしもメイス・ウィンドゥがスノークになるのなら、スノークのセリフにある「私は帝国の誕生と滅亡を見てきた」という条件を満たしていなければならない。これについては問題ないだろう。パルパティーンの暗躍により共和国が帝国に化けた時代を生きているし、そのまま生きながらえていたとすれば、その後反乱軍やルーク・スカイウォーカーの活躍によって帝国が一度滅びゆく様も銀河の何処かで見ていたことになる。

裏付け3:容姿の変化

白い肌に傷を負ったスノークの容姿に、黒い肌を持つメイス・ウィンドゥがなぜなり得るのだろうか。これについて筆者は少々賛同し難い理由を件の動画では述べている。曰く、パルパティーンのフォース・ライトニングを受けたことにより、肌が白くなり、また老いたゴーストのような容姿になったというのだ。あの場面でパルパティーン自身にも急激な老化現象が発生していたが、同じ事がメイスにも起こったというのである。

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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