【徹底考察】『スノークの正体はメイス・ウィンドゥ』説を裏付ける8つの理由を検証する
レイのフォームは、パルパティーンの戦闘型であるフォームⅣ、別名“ホーク=バット戦法”に酷似している。このフォームはヨーダやルークも扱うものだが、パルパティーンの場合、セイバーの『突き』や『振り下ろし』などの所作が目立って特徴的。レイが見せた動きとそっくりなのである。なぜレイに強いフォースが宿っていたのか。それは彼女の中にパルパティーンの血が流れているからというわけだ。
スカイウォーカー同様、パルパティーンの血筋も生かしておくわけにはいかない、というわけだ。
裏付け6:自分こそが『選ばれし者』と信じている
メイス・ウィンドゥは、自分こそが『選ばれし者』だと信じている。スカイウォーカーの受け入れと彼の評価を拒むような反応を示していたのもそのためだ。
『選ばれし者』とは、フォースのライトサイドとダークサイドにバランスをもたらす者。これは先述の通り、メイス・ウィンドゥはライトサイドとダークサイドの混合フォーム”ヴァーパッド”習得に挑み、成功しているほか、ジェダイの青、シスの赤を混ぜた紫という色のライトセーバーを使用しているところから、彼が選ばれし者としての『バランス』という概念に執着している事を物語っている。
メイスはパルパティーンを殺害する事で、フォースに均衡をもたらすはずだった。そこをアナキンに妨害され、彼の崇高な計画は失敗に終わる。スノークとして再び姿を表した今、スカイウォーカーを抹殺することで『バランス』を実現しようとしているのだ。
ハン・ソロはカイロ・レンに対し「スノークはお前が用済みになったら、お前を殺す気だぞ」と発言していた。メイスにとっての『バランス』を成立させるには、ルークもカイロも存在してはいけないのだろう。
裏付け7:バックスイング斬りをカイロ・レンに伝授している
ヴァーパッドと言う独自の型を編み出しているメイス・ウィンドゥは、他のジェダイにはない独特の剣術を扱っている。彼の戦闘フォームにおいて特徴的なのは、ライトセーバーを身体より後ろ側にスイングさせる動作だ。
ジャンゴ・フェット斬首の決まり手も、このモーションである。
件のパルパティーン戦においても、バックスイング斬りを複数回見せている。
パルパティーンを窓際に追い詰め、壁面ガラスを割ったのも、やはりメイスのバックスイング斬りだ。
このモーションの使い手は他にもいる。それがカイロ・レンだ。検証動画では、『フォースの覚醒』においてカイロ・レンがメイス・ウィンドゥとよく似たバックスイング斬りを少なくとも3回以上は使っていると主張する。
なぜカイロ・レンがバックスイング斬りを使うのか。他でもない。彼に剣術を教えたマスターはスノークであり、スノークの正体はメイス・ウィンドゥだからである。
裏付け8:フォースが『覚醒』するのはメイスの子孫、フィンであり、彼を殺せなかったから
この見出しにえらく混乱する人も多いだろう。これを書いている筆者自身も混乱している。なんか色々とすっ飛ばしている気がする。
だが、落ち着いてこの裏付けを検証してみよう。
フィンはメイス・ウィンドゥの子孫なのだという。この噂については『フォースの覚醒』公開前にも囁かれていたものだ。その裏付けについては、これはこれで色々ありそうだが、ここではひとまず『フィンが強力なフォースの感応者だから、彼はメイスの子孫』という事で検証しよう。
なぜ、彼がフォースの感応者だからといっていきなりメイスの息子と言えるのか。そもそもこの時点で論理が飛んでいるが、この点の検証はまた別の機会にするとして、『なぜ、フィンが強力なフォースの感応者だと言えるのか』を考えたい。
『フォースの覚醒』を観た人のほとんどは、この”The Force Awaken”という副題はレイのことを指していると考えるだろう。だが、今回の説立証に際しては、フォースに覚醒したのはフィンだという。
スノークがカイロ・レンに “There has been an awakening.((フォースが)覚醒した)”と語るシーンがある。注目したいのは、この一文は未来系ではなく過去分詞形の文であるということ。つまり、この発言の時点で何者かが『覚醒』していたはずだ。
検証動画では、このセリフの登場タイミング前後で、フィンとレイが何をしていたかのタイムラインを作成している。詳しく見てみよう。
“FINN AWAKENS”の場面は、まだストーム・トルーパー兵だったフィンらが惑星ジャクーのトゥアナル村襲撃の際、帝国軍のやり方に限界を覚え、離反を考え始める瞬間。つまり、彼がライトサイドに目覚める覚醒の時だ。