『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』ヴィランは誰なのか?スコーピオン、ブーメラン、タランチュラ、ヤミノテ、そして

トム・ホランド主演、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)版『スパイダーマン』待望の第4作『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』の初予告編が公開された。すでに多数のヴィランが確認できるが、一体どのようにして捌くつもりだろうか?
実のところ『ブランド・ニュー・デイ』では、はっきりしたメインヴィランが誰なのかわかっていない。判明しているあらすじからは「突如発生した奇妙な犯罪の連鎖」が描かれるとされており、実際に予告編では複数のヴィランが描かれている。確認されているヴィラン、およびヴィランによるものと見られる現象は以下の通りである。
予告編で見える脅威
- 街を暴走する戦車
- 建物の爆破
- 身体を操られる複数の兵士
- モニターの前で両手を広げる人物の後姿
ヴィラン候補として読み取れる面々
- スコーピオン/マック・ガーガン
- ブーメラン
- タランチュラ
- ヤミノテ/ザ・ハンドらしき忍者集団
そのほか、映像に登場していない脅威として、トゥームストーンがいる。トゥームストーンことロニー・リンカーンはニューヨークの犯罪組織のボスとして、原作コミックではスパイダーマンと度々対決。銃弾や熱、電気に耐性を持つ皮膚と怪力を武器とする。『スパイダーマン:スパイダーバース』(2023)で同役の声優を務めたラッパーのクロンドン(俳優名はマーヴィン・ジョーンズ3世)のキャスティングが報じられている。
なおパニッシャー/フランク・キャッスルは別記事で述べた通り、スパイダーマンと対峙するヴィランではなく、倫理観の異なるアンチヒーローとして、ニューヨークに共存する相手として描かれる可能性が高いと考えている。
スコーピオン/マック・ガーガンは『スパイダーマン:ホームカミング』に登場していた悪党で、バルチャー/エイドリアン・トゥームスの取引相手として描かれた。投獄された後もスパイダーマンに恨みを募らせていたスコーピオンが、約10年ぶりに復讐の機会を得ることとなる。
毒針を持つサソリ型の強化アーマーが特徴で、近年ではゲーム『Marvel’s Spider-Man』や、アニメ「スパイダーマン:フレンドリー・ネイバーフッド」に登場したことで認知度も改めて高まった。本作でのスコーピオンは、果たしてどこでアーマーを手に入れたのだろう。
ブーメランはその名の通りブーメラン兵器を扱う、元プロ野球選手のヴィラン。タランチュラはブーツの先に毒針を仕込んだ格闘技の達人で、政治色と暴力性の強いテロリスト的ヴィラン。いずれもスーパーヴィランというほどの存在ではなく、ストリートレベルの脅威として知られている。
ここで重要なのは、これらが全員“主敵”とは限らないことだ。むしろ複数のストリート級ヴィランを並べ、その背後に別の中核的脅威を置く構成の可能性が高い。
直近ではマーベル・スタジオの『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』が、シルバーサーファーやギャラクタスをメインヴィランとしつつ、モールマン、ギガント、スーパーエイプとの戦いを冒頭ダイジェストにまとめる形で登場させた。『ブランド・ニュー・デイ』は前作の『ノー・ウェイ・ホーム』から4年後が舞台となっていることから、それまでの戦いの日々を紹介する形で、一部のヴィランでハイライトを組むことも考えられる。
怪しいのはヤミノテ/ザ・ハンドの存在。ヤミノテはニューヨークを脅かす、不老不死を求めるカルト秘密結社。「ザ・ディフェンダーズ」で壊滅的打撃を受けていたはずだ。
本作で新たに監督を手がけるのは『シャン・チー/テン・リングスの伝説』のデスティン・ダニエル・クレットン。監督は『シャン・チー』で、犯罪組織テン・リングスについて未完の物語を持つ。『シャン・チー』の続編の見通しが向こう数年立っていないことから、監督がテン・リングスの物語を本作に持ち込み、ヤミノテと権力争いを繰り広げさせ、スパイダーマンがそこに巻き込まれる……という可能性もありそうだ。
ソニー・ピクチャーズには大きな宿題として、MCUに残されたシンビオートの欠片がある。『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』ではアース616に迷い込んだエディ・ブロックがシンビオートの一部を残している。今作で回収されるかは不明だが、“最後の一手”として無視しづらい伏線ではある。本作で何者かを宿主とするヴェノムが最後のヴィランとして登場すれば……ファンの念願が叶う夢の作品になりそうだ。
最後に、歴代の『スパイダーマン』作品がどれだけのヴィランを登場させてきたかを振り返っておこう。
- 『スパイダーマン』(2002):グリーンゴブリン/ノーマン・オズボーン
- 『スパイダーマン2』(2004):ドクター・オクトパス/オットー・オクタビアス
- 『スパイダーマン3』(2007):ニューゴブリン/ハリー・オズボーン、サンドマン/フリント・マルコ、ヴェノム/エディ・ブロック
- 『アメイジング・スパイダーマン』(2012):リザード/カート・コナーズ
- 『アメイジング・スパイダーマン2』(2014):エレクトロ/マックス・ディロン、グリーンゴブリン/ハリー・オズボーン、ライノ/アレクセイ・シツェビッチ
- 『スパイダーマン:ホームカミング』(2017):ヴァルチャー/エイドリアン・トゥームス、ショッカー
- 『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019):ミステリオ/クエンティン・ベック、エレメンタルズ
- 『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021):グリーンゴブリン、ドクター・オクトパス、サンドマン、リザード、エレクトロ
こうして振り返ると、『スパイダーマン3』や『アメイジング・スパイダーマン2』、『ノー・ウェイ・ホーム』のように複数ヴィラン体制そのものは前例がある。問題は数ではなく、誰を“主題”に据えるかだ。果たして『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』は、どんなサプライズを繰り出すのか。2026年7月31日に日米同時公開。
▼ 『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』の記事

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