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『スーパーガール』はアンチヒーローの物語、「スーパーマンとは全く異なる」「きわめて不完全」とジェームズ・ガン

スーパーガール

新DCユニバースの新作映画『スーパーガール』は、前作『スーパーマン』(2025)とは異なり「アンチヒーローの物語」になるという。監督のクレイグ・ギレスピーが明かした。

本作の主人公はスーパーマン/クラーク・ケントの従妹、スーパーガール/カーラ・ゾー=エル。『スーパーマン』での初登場を経て、本作でいよいよ本格的に活躍するが、本国の予告編公開イベントでギレスピー監督が語ったところによると、彼女の物語はクラーク・ケントとは大きく異なっているようだ。

「まさにアンチヒーローの物語です。僕が気に入ったのは、彼女(カーラ)があらゆる重荷と葛藤を抱えて、この世界にやってくること。スーパーマンの現状とは全く異なります。その複雑さを人間らしく描くことで、私たちが共感できる、かつユーモラスでタフなキャラクターにすることができました。」

主演は「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」(2022-)のミリー・アルコック。DCスタジオを統括するジェームズ・ガンは、自身のスタジオ契約が決まるよりも早くから、スーパーガール役にアルコックを起用することを考えていたという。ガンが「人生最高のキャスティングかも」と自信を語り、ギレスピー監督も「彼女がキャスティングされていたことが本当に幸運だった」と称える新星だ。

アルコック自身は、スーパーガール/カーラ・ゾー=エルを「悪びれず、混乱していて、ヒーローになりたがっていない」キャラクターだと説明し、「私は彼女のそういう部分を尊敬します」と語った。「クラーク・ケントは日常生活で仮面をかぶっていますが、カーラはそれに従わないんです」。

また、ガンは『スーパーガール』を「『スーパーマン』の女性版クローンではなく、完全に独自の作品」と強調。「女性スーパーヒーローは完璧であることが多いですが、彼女はそうではありません。男性スーパーヒーローが長らくそうだったように、彼女はきわめて不完全なのです」と話した。

ちなみにガンによると、本作は『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(2017)や『クルエラ』(2021)『ダム・マネー ウォール街を狙え!』(2023)といった過去のギレスピー監督作品ともまったく異なる仕上がりになっているという。その全貌が明かされる日を楽しみに待ちたい。

映画『スーパーガール』は2026年夏公開(US公開日は6月26日)。

Source: ComicBook.com, Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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