タロン・エジャトン主演『テトリス:ザ・ムービー』Appleが配給権獲得 ─ 権利問題を描く『ソーシャル・ネットワーク』風の作品に

『キングスマン』シリーズや『ロケットマン』(2019)などで知られるタロン・エジャトン主演の伝記映画『テトリス:ザ・ムービー(原題:Tetris: The Movie)』の配給権をAppleが獲得したことがわかった。米Deadlineが報じている。
本作は、世界的人気ゲーム『テトリス』の知的財産権を管理する会社「ザ・テトリス・カンパニー」の創設者ヘンク・ロジャースを描く作品。舞台は1980年代後半、冷戦下の旧ソ連で開発された『テトリス』の知的財産権を所有していたのは、開発者アレクセイ・パジトノフではなく、旧ソ連の外国貿易協会と、英国の実業家ロバート・マックスウェルと息子ケヴィン・マクスウェル率いるミラーソフト社だった。複雑に入り乱れる知的財産権を取り戻す為、ヘンク・ロジャースとアレクセイ・パジトノフが協力し奮闘していく。
タロン・エジャトンは以前、本作の作風について、「間違いなく『LEGO® ムービー』(2014)ではなく、『ソーシャル・ネットワーク』(2010)寄りの作品になるでしょう」と答えていた。デヴィッド・フィンチャー監督が手掛けた『ソーシャル・ネットワーク』は、世界最大のSNS「Facebook」の創設者マーク・ザッカーバーグの葛藤や、開発仲間との軋轢を描いた人間ドラマだ。
出演者は、タロン・エジャトンが演じるヘンク・ロジャーズ以外の登場人物の配役も既に決定済みとのこと。監督は『フィルス』(2013)のジョン・S・ベアード、脚本は「ジーニアス:世紀の天才 アインシュタイン」(2017)のノア・ピンクが担当。製作には『キングスマン』シリーズのマシュー・ヴォーン率いる「Marv Films」などが就任している。なお、撮影開始は2021年1月を目指していると以前伝えられていたが、この度の報道によると、2020年12月初旬にスコットランドにて開始されるとのことだ。
ちなみに、Appleは本作の他に、マーティン・スコセッシ監督『キラーズ・オブ・ザ・フラワー・ムーン(原題:Killers of the Flower Moon)』、ウィル・スミス&アントワーン・フークア監督作『Emancipation(原題)』、ジェイク・ギレンホール&グスタフ・モーラー監督作『Snow Blind(原題)』などの権利も獲得済み。次々と注目作を獲得し続けるAppleから今後も目が離せない。
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Source: Deadline