『ザ・バットマン』ゴッサム市警のスピンオフドラマ頓挫か ─ 後継企画に「アーカム・アサイラム」題材ドラマの可能性

DC映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』のスピンオフとして企画されていたゴッサム市警の前日譚ドラマシリーズが頓挫した可能性が浮上している。米ポッドキャスト番組Happy Sad Confusedに出演したマット・リーヴス監督のコメントにより判明した。
本シリーズは、映画を手掛ける米ワーナー・ブラザースと同じくワーナー・メディア傘下の米HBO Maxで企画されており、脚本家としてドラマ「Giri / Haji」(2018)のジョー・バートンが起用されていた。既報では、映画にも登場するジェームズ・ゴードン警部(演:ジェフリー・ライト)の若かりし頃が物語の主軸となるとも言われていたが、実際に検討されていたのはゴッサム市警に所属する、リーヴス監督がオリジナルで創造した一人の警官を主人公とする物語だったようだ。
ポッドキャストでマット・リーヴス監督は、「予定していましたけど行わなくなったものとして、ゴッサム市警のドラマがあります」と説明。「これは今、保留になりました。すぐにはやらないでしょう」と現状を明かした。
また、米DeadlineのポッドキャストHero Nation podcastでは、リーヴス監督が同決定の背景としてHBO Max幹部との協議を挙げている。両者の間では「オリジナルのキャラクターではなくDCの正史で確立されたキャラクターたちに対して、バットマンのスピンオフを導く」方針で合意に至ったのだという。
製作が中断となった「ゴッサム市警」のスピンオフとバトンタッチするようにして、現在企画が進行しているのが、ヴィランたちを収容する精神病院「アーカム・アサイラム」のスピンオフドラマと見られる。先日、リーヴス監督は別のインタビューで「アーカムにつながるシリーズも別でやることになりました」と明かしており、これは上述の方針内容にも当てはまる。なお、リーヴス監督はこの「アーカム・アサイラム」のドラマシリーズについて、「1つのホラー映画、またはお化け屋敷みたいになる」と米YouTube番組で予告していた。
ちなみに『ザ・バットマン』のスピンオフ企画としてはこのほか、映画でコリン・ファレルが演じているペンギンを主人公とする単独ドラマも進行中。また、リーヴス監督はゾーイ・クラヴィッツが演じるキャットウーマンの単独スピンオフ実現の可能性も語っていた。
Source: Happy Sad Confused(参照:Variety),Deadline,The Cyber Nerds