スーパーヒーロー映画作りを辛辣に皮肉るコメディドラマ製作決定、『007 スカイフォール』サム・メンデス監督が就任

スーパーヒーロー映画作りを描くコメディドラマ「ザ・フランチャイズ(原題:The Franchise)」が米HBOで製作されることがわかった。政治風刺コメディドラマ「Veep/ヴィープ」などのアーマンド・イアヌッチが、『007 スカイフォール』(2012)などのサム・メンデスとタッグで製作する。米Deadlineが伝えた。「サクセッション」ジョン・ブラウンがショーランナーなどを務める。
「ザ・フランチャイズ」は1話30分で、スーパーヒーロー映画作りを「辛辣に」描く内容。希望に満ち溢れたスタッフたちが、機能不全でナンセンスで、愉快な地獄絵図のスーパーヒーロー映画シリーズ作りに囚われていくという内容。伝えられている作品説明では、「これはハリウッドの新たな夜明けなのか?映画界の最後の砦なのか?それは夢工場なのか、それとも化学工場なのか?」と記されており、早速皮肉たっぷりである。
言うまでもなく、この企画はマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)など大流行のスーパーヒーロー映画ブームへの強烈なカウンターパンチとなりそうだ。MCUは映画史上最大の「フランチャイズ」となったが、一方でVFX製作現場からの疲弊が叫ばれたり、一部のフィルムメーカーからは批判を受けたりと功罪は様々。ライバル関係にあるDCではシリーズ立て直しをめぐって揺れている。こうした裏側はコメディとして格好の題材とな理想だ。
ドラマ「ザ・ボーイズ」ではスーパーヒーローが存在する世界を舞台にブラックな皮肉が描かれて人気を博した。「ザ・フランチャイズ」では映画業界の制作現場を舞台にすることで、より直接的なパロディが毒々しく描かれることに期待したい。
監督を務めるサム・メンデスは『007 スカイフォール』『007 スペクター』(2015)で脚光を浴び、『1917 命をかけた伝令』(2019)では全編ワンカット風の臨場感あふれる映像が注目された。近年ではシリアスな作品が続いたが、『アメリカン・ビューティー』(1999)『お家をさがそう』(2009)ではコメディにも挑戦している。
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Source:Deadline