イーストウッド最新作『運び屋』日本でも大ヒット、興収13億円超え狙う ─ 観客満足度93%、若者からも強い支持集める

『許されざる者』(1992)『ミリオンダラーベイビー』(2004)の巨匠クリント・イーストウッドによる最新作、実話サスペンス映画『運び屋』が2019年3月8日(金)に全国公開され、日本でも大ヒットを記録している。
クリント・イーストウッドが『グラン・トリノ』(2008)以来10年ぶりとなる監督・主演を務め、集大成となる演技を披露している本作は、イーストウッド監督作品としては史上6本目となる全米興行収入1億ドルを突破。今年観るべき作品として、映画ファンから大きな注目を集めていた。
2019年3月8日に待望の日本公開を迎えた『運び屋』は、週末興行ランキング第4位にランクインする大ヒットスタート。土日2日間での興行収入は1億4600万円を記録し、前作『15時17分、パリ行き』(2018)や傑作『グラン・トリノ』を上回る初動となった。今後、口コミなどで成績を伸ばし、最終興行収入13億円越えも有力視されているという。

久々にイーストウッドがスクリーン復帰を果たした本作には、『アメリカン・スナイパー』(2015)でタッグを組んだ“愛弟子”ブラッドリー・クーパーのほか、マイケル・ペーニャ&ローレンス・フィッシュバーン、アンディ・ガルシアという実力派俳優陣が参戦。さらに実娘アリソン・イーストウッドとの共演も実現した。
イーストウッドのキャリアの集大成ともいえる作品に、50~60代のイーストウッドファンが劇場に駆けつけたほか、10~20代の映画ファンも動員しての大ヒットとなった。初日の出口調査では満足度93%を突破しており、20代では94%、10代では95%と、若い世代から特に大きな支持を獲得。イーストウッド作品の魅力と説得力を証明する結果となった。
同世代のシニア層から若者まで、広い世代に反響の渦を巻き起こしている『運び屋』。そのメッセージを劇場で受け止めたい。
映画『運び屋』は2019年3月8日(金)より全国公開中。
『運び屋』公式サイト:http://www.hakobiyamovie.jp
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