【2019年4月上映】洋画ファンにおすすめの今月の新作映画スケジュール

今月、映画館に観に行く映画の計画を立てたい!
そんなあなたのために、海外ポップカルチャー専門メディアのTHE RIVERがイチオシの劇場公開作をご紹介。今観るべき上映中の映画や、上映予定のタイトルを、予告編映像と合わせてチェックしよう。主に洋画に絞ってご紹介するので、洋画好きは是非ご参考に。
※このページは毎月更新します。
2019年3月公開の洋画
グリーンブック(3月1日公開)

第91回アカデミー賞で、作品賞と助演男優賞(マハーシャラ・アリ)に輝いた大注目作。人種差別が色濃く残る1960年代のアメリカ南部を舞台に、タフでガサツなイタリア系用心棒と繊細な天才黒人ピアニストの2人旅を描く実話感動作。オスカーを射止めただけあって、話題性充分。劇場の混雑も予想されるから、見逃してしまわぬよう早めに出かけておこう。
黒人差別という重くなりがちなテーマを扱ってはいるが、ピーター・ファレリー監督の手腕によって明るく、笑いも溢れる爽やかな映画。それでいて、人間愛を考えさせられる深みも備えた内容になっている。
トニー・リップとドクター・シャーリーの旅に同行する感覚が楽しい。広大なアメリカ大陸をあちこちに移動する大掛かりな旅であるため、車内でのシーンが多いものの、豊富なカットと、何よりもヴィゴとマハーシャラの息の合った演技で全く退屈しない。とにかくガサツで、「細かいことは気にしない」トニーと、潔癖な部分もありひたすら礼儀正しいドクター・シャーリーのバディ要素が愉快なので、「この2人をもっと観ていたい」という気にさえさせる。
観たあとにには心にじんわりと感動と歓びが残る作品で、年齢性別問わず誰にでもオススメしたい映画だ。3月1日公開。
『グリーンブック』公式サイト:https://gaga.ne.jp/greenbook/
移動都市 モータル・エンジン(3月1日公開)

ワクワク・ドキドキの冒険に飛び出したい気分なら、今月は『移動都市 モータル・エンジン』を観よう。『ロード・オブ・ザ・リング』『ホビット』3部作を手がけたピーター・ジャクソンが製作・脚本を務める冒険ファンタジー超大作。
イギリスの作家、フィリップ・リーブによるSFファンタジー小説『移動都市』(創元SF文庫刊)を原作とする本作の舞台は、たった60分で文明を荒廃させた最終戦争から数百年後の世界。