『ソー:ラブ&サンダー』未公開シーンが米公開、クセの強い神が登場

コメディ色の強かったマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)映画『ソー:ラブ&サンダー』には、削除された膨大な未公開シーンが存在するという。この度、そのうちの一つが公開された。
この記事には、『ソー:ラブ&サンダー』のネタバレが含まれています。
『ソー:ラブ&サンダー』では、“神殺し”ゴアが神々の殲滅を目論んでいると知ったソーがジェーンやヴァルキリー、コーグと共にこの脅威に立ち向かう。自分たちだけでは手に負えないと判断した一行は、最高神ゼウスに援軍を求めるために全ての神々が集まる「全能の町」へ出向く。
このたび公開された「Looking For Zeus(ゼウスを探して)」と題された削除シーンでは、全能の街へ到着したソーたちが町の豪華絢爛ぶりに感嘆していると、黄金の馬車に乗った男性が登場。ソーたちを不審に思った男性が「何をしておる?全能の街で見知らぬ者たちを見かけるとは気に入らんな」と声を掛けると、ソーがゼウスに謁見したいとの目的を説明。すると、その男性がゼウスは自分の父親で、我こそはゼウスの末息子ディオニュソスだと自己紹介。ディオニュソスは、ギリシャ神話でゼウスの腿から生まれたと伝えられている神だ。
ヴァルキリーとソーは、ゴアが神々を殺しているため事態が窮していると伝えるも、ディオニュソスは「つまらんのう。アフロディーテの2月の飲み会に行くことろなんだ」と全く意に介さない様子で去ってしまう。注意して映像を見ると、削除シーンの冒頭でコーグは特殊効果を施された姿で登場しているが、終盤では背中に装着した吊るし棒からコーグのお面をぶらさげ、手を振っているタイカ・ワイティティ監督が映っている。
このシーン以外にも、グランドマスター役のジェフ・ゴールドブラム、エイトリ役のピーター・ディンクレイジ、そして新規参加となるはずだったレナ・ヘディが出番が全で削除されていたそうだ。ポートマンによると、「惑星ひとつぶん」のシーンがカットされたとのこと。ワイティティ監督は初期編集版は約4時間あったと明かしており、ソー役のクリス・ヘムズワースは「クソヤバでワイルドな4時間版」と証言していた。
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