『ミッション:インポッシブル』トム・クルーズ叱責行為を撮影クルーが擁護「この映画はとても特別」

『ミッション:インポッシブル』シリーズ第7作の撮影中、新型コロナウイルス感染予防対策のルールを破った撮影クルーを叱責したことで賛否両論を呼んでいるトム・クルーズの行動を、本作の撮影に参加するクルー・メンバーが擁護した。擁護した当人が、米Peopleに匿名でのコメントを寄せている。
2020年12月16日(現地時間)、英The Sunがソーシャル・ディスタンスの規則を守らなかった撮影クルーに、トムが激怒している音声データを公開。一部汚い言葉が交えられたトムの怒声は世界中に広がり、議論を呼んでいた。The Sunが伝えた続報によれば、このトムによる叱責後、本作に参加する5人のクルーメンバーが辞職したという。
主演だけでなくプロデューサーとしての責任感や覚悟を強く持っていたであろうトムを、本シリーズの製作に携わってきたという匿名のクルーメンバーは「各作品を絶対的にベストなものへと作り上げるために、彼がどれだけ激しく集中してきたかは表しようのないもの」と擁護。以下のようにコメントを続けている。
「これら(『ミッション:インポッシブル』シリーズ)は“彼の”映画です。トムが新型コロナウイルスの対策規約を作り上げましたし、そのルールが破られたら個人的なものと捉えるでしょう。『ミッション:インポッシブル』フランチャイズを撮影した全ての年で、トムが声を荒げるのを聞いた人はいません。普段彼は撮影に集中していますから。この映画はとても特別でもあります。彼は皆が安全でいられるように注意していなければいけませんので。」
クルー叱責の際、「僕たちのためにハリウッドで映画作りを頑張ってくれている人がいるんだ!」「この映画は絶対に潰させない!」などと、声を荒げながら自身の思いを投げかけていたトム。シリーズ第1作から製作を兼任してきたがゆえに、一層の特別な思いを抱いているのはいわずもがなであろう。
一部批判の声が挙げられているトムの行動には、同じく俳優・プロデューサーとして長年のキャリアを持つジョージ・クルーニーも一定の理解を示している。クルーニーは「彼の行動は大げさなものではありません。なぜなら、(規約を破ることは)問題だからです」と見解を明確にした上で、「他の全員に対する責任を担っていれば、彼の言うことは完全に正しいですよ。撮影が止まってしまえば、たくさんの人が仕事を失うんですから」と語った。
この一件以降、本作の進行状況は不明。一部海外メディアによれば、トムは撮影から離れ、休暇を取ったという。監督を務めるクリストファー・マッカリーは、12月19日に自身のInstagramにて、撮影セットと思しき写真を添えながら「家に帰る皆さんの愛する人たちへ、最高な休日を送ってください」と投稿している。
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Source: People ,Deadline, Comicbook,The Sun