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【ネタバレ】『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』脚本家が、『最後のジェダイ』を受けて考えた展開とは

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け
©2020 & TM Lucasfilm

この記事には、映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』のネタバレが含まれています。すでに作品を鑑賞された方向けの内容となりますのでご注意下さい。なお、このページをSNSにてシェア頂く際は、記事内容に触れないようお願い致します。

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』ひとつの重大なポイントとなるのが、シスの暗黒卿ダース・シディアスにして、銀河帝国の皇帝パルパティーンの復活だ。旧3部作、新3部作における真の黒幕であったパルパティーンは、しかし『エピソード6/ジェダイの帰還』(1983)で倒されたはずだった。続3部作の前作『最後のジェダイ』や『フォースの覚醒』ではパルパティーンに関する実質的な言及がなかったため、『スカイウォーカーの夜明け』突然の再登場に驚いたファンも多いだろう。

一体、ルーカスフィルムはなぜパルパティーンを復活させなければいけなかったのか。J・J・エイブラムス監督と共に『スカイウォーカーの夜明け』脚本を担当したクリス・テリオへのインタビューの機会を得た米Awards Dailyは、ここで出来得る限り真相に迫ろうと試みている。

始めから決められていたことと、そうでないこと

同サイトは、「最終稿に取り組み始めたとき、あなたは既に定義された構造に応えたのですか?それとも、自分たちで何かを創り出したのですか?」と尋ねた。これは、続3部作が「リレー小説」形式に製作されていたのではないかという疑問を、オブラートに包んだような尋ね方だろう。クリス・テリオは、「両方です」と答えた。

「キャスリーン・ケネディとミッチェル・レジャン(共にプロデューサー)は、物語をどのように終わらせたいかということ、僕たちに描いてほしい物語上のポイント、その計画をハッキリとお持ちでした。僕たちには、その範囲内で自由をたくさん与えてもらえたということです。」

『スカイウォーカーの夜明け』では、ファースト・オーダーの最高指導者となったカイロ・レンが、母レイアの呼びかけを機に善へ還り、最後にはレイと想いを通じ合わせる。「レイとレンが、この3部作の大事なキーとなることは分かっていました」と続けるクリスは、カイロ・レンが最終的に救済されるという結末ばかりは当初より想定されていたものだと明かす。

「ハンとレイアの息子であるカイロ・レン救済の道を探さないなんて有り得ない。J・Jが『フォースの覚醒』でカイロ・レンを創り上げたときから分かっていました。彼の中では、戦争が起こっていたのですね。自分より大きなものを抱えてしまい、彼はずっと崩壊していたんです。それで、これまで間違った選択をしてきた。J・Jと私は、どうすれば彼を救えるかを探るべきだと思いました。

ところが、これは『最後のジェダイ』で難しくなってしまった。スノークが死んでしまったからです。このとき、銀河最大の悪とは、どうやらカイロ・レンになった。善玉が相手にして戦える敵対者が必要になりました。

クリスは、「この時からですね、ずっと潜んでいた最大の黒幕は誰だったのかを真剣に考え始めたのは」と認める。「古き悪が死んでいなかった、というアイデアを真面目に追求し始めた頃でした。銀河の悪の根源が、闇の魂として復讐の時を待っている。ここでのパルパティーンは、その身体こそ『エピソード6/ジェダイの帰還』で死にましたが、しかし存在自体は生き延びていて、その時を待っていたのです。身を隠し、完全なる支配を再び手にする機会を狙っていたわけです。」

パルパティーン復活がどのタイミングから検討されていたのかという疑問については、以前にもキャスリーン・ケネディやJ・J・エイブラムスに投げかけられている。彼女たちは常に明言を避けており、キャスリーンは「計画は長い間あった」と答えるに留めている。

ところが、この度のクリスの証言を考えれば、スノークの死を穴埋めするようにパルパティーンの存在が再浮上したことは明らかだろう。記者はここで「パルパティーンの復活は元々あった計画ですか?それとも『スカイウォーカーの夜明け』で新たに考えられたのですか?」と迫るが、クリスは「キャスリーンの全体的な意向は私から話すことはできません」とかわした。そして、次のように解説を続ける。

「先の作品(『フォースの覚醒』と『最後のジェダイ』)を観直すと、また別の意味合いが見えてくるんですよ。レンと、彼が祖父へ寄せる想い。彼がいつも頭の中に聞いていた声。スノークとパルパティーンの、明らかな共有点。これが狙いです。『スカイウォーカーの夜明け』に進む頃には、全て理由があって起こっているんだと気付くんです。この物語は、シリーズを通じて周期的に戦っていたんだと分かるんですね。」

映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は2019年12月20日(金)より公開中

Source: Awards Daily

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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