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『キングスマン』マシュー・ヴォーン監督、デヴィッド・ボウイ映画化に意欲 ─ 「夢が叶うことになる」

『キングスマン』シリーズのマシュー・ヴォーン監督が、伝説的アーティストであるデヴィッド・ボウイの伝記映画製作に意欲を示した。

ヴォーン監督は、エルトン・ジョンの半生を伝記ミュージカル映画化した『ロケットマン』でプロデューサーを担当。昨今の映画界では、クイーンとフレディ・マーキュリーを描いた『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)の大ヒットに続き、ジョン・レノン&オノ・ヨーコの伝記映画やプリンスの楽曲を基にしたミュージカル映画など、往年のスターの存在をスクリーンに蘇らせる取り組みが続いている。

ScreenRantのインタビューにて、ヴォーン監督は「もしもデヴィッド・ボウイの映画を撮らせてもらえる機会があれば、それは僕の夢が叶うってことになりますね」と語った。なにしろ、思わず「ボウイの音楽に勝るものなしですよ」と口にしてから、『ロケットマン』の存在を思い出したのか「いや、エルトンと同等です」と言い直すほどなのだ。これは余程のファンだと思われる。

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デヴィッド・ボウイ伝記映画、すでに進行中

ところが実際のところ、すでに映画界ではデヴィッド・ボウイの伝記映画化企画は着々と進行している。1971年にボウイが初めてアメリカを訪れ、“別人格”ジギー・スターダストの誕生につながった出来事を描く『Stardust(原題)』は、2019年6月に撮影が開始される予定なのだ。

この映画でボウイ役を演じるのは、『ブルックリンの恋人たち』(2014)などに出演した俳優兼ミュージシャンのジョニー・フリン。そのほか『ハンガー・ゲーム』シリーズのジェナ・マローン、DC映画『ジョーカー』(2019)のマーク・マロンが出演し、当時のボウイの楽曲やカバー曲がサウンドトラックとして使用されるという。監督は『大統領暗殺』(2006)のガブリエル・レンジが務め、Netflix製作の歴史ドラマ「The Last Czars(原題)」のクリストファー・ベルが脚本を執筆した。

むろん、ボウイの伝記映画が一本かぎりでなければならないとの理由はどこにもない。『Stardust』がどのような作品になるのかは不明だが、ヴォーン監督作品の“やけにアッパーで、それが物悲しさにつながる”作風は、ボウイの半生や作品を映画という形で切り取るにあたってはふさわしいといえるかもしれない。あくまで“もしも”の話だが、ちょっと観てみたいかも…?

マシュー・ヴォーン監督作品『キングスマン』『キングスマン:ゴールデン・サークル』ブルーレイ&DVDは発売中。

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Sources: ScreenRant, Deadline

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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