ドゥニ・ヴィルヌーヴ新作が2026年12月に米公開決定、『デューン3』の可能性も

『ブレードランナー 2049』(2017)や『デューン 砂の惑星』シリーズなどで知られるドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の新作映画が2026年12月18日に米公開となることが分かった。現在開発中の『デューン3(仮題)』の可能性があるとも報じられている。
米Varietyによれば米ワーナー・ブラザースは、ヴィルヌーヴ監督の新作映画が『デューン』シリーズでタッグを組む米レジェンダリー・ピクチャーズ製作によるものであることを発表。企画の詳細については明らかにされなかった。
現時点でヴィルヌーヴ監督の次回作候補は2つ。一つが、ティモシー・シャラメが主演を務めるSF超大作『デューン 砂の惑星』シリーズ第3作。2024年3月に公開された『デューン 砂の惑星 PART2』の成功を受けて、フランク・ハーバート原作『デューン 砂漠の救世主』に基づいた第3弾が製作されていることが判明している。
もう一つが、同じく米レジェンダリー製作の核戦争を題材としたアニー・ジェイコブセンによる新著『Nuclear War: A Scenario』の映画化企画。『デューン3』製作決定と同じタイミングで伝えられた企画で、ヴィルヌーヴ監督はプロデューサーのほか脚色、監督のいずれかも兼任する見込みだと報じられていた。
以前、ヴィルヌーヴ監督は『デューン3』を製作する前に小休憩を取る意向を明かしていた。次回作としては『Nuclear War: A Scenario』映画化企画が濃厚とされていたが、米The Hollwood Reporterの伝えるところによると、「ヴィルヌーヴは心変わりし、デューンに目を向ける可能性がある」という。
『デューン 砂漠の救世主』はヴィルヌーヴ監督がかねてより映画化を熱望していたもので、『デューン 砂の惑星 PART2』公開前から脚本を書き始めていると本人は明かしていた。『PART2』は世界興収7億1,180万ドルの大ヒットを記録しており、ワーナー・ブラザースも勢いを保ったまま実現を急ぎたいはずだ。
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