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『WAVES/ウェイブス』は「人生を祝福する物語」 ─ 監督・キャストが作品への思い語る

WAVES/ウェイブス
©2019 A24 Distribution, LLC. All rights reserved.

アメリカ映画界最注目の製作スタジオ、A24の最新作『WAVES/ウェイブス』が2020年7月10日(金)に公開された。全編を彩る31の名曲すべてが登場人物に寄り添い、彼らの心の声を伝える“プレイリスト・ムービー”だ。トロント国際映画祭では史上最長のスタンディングオベーションを巻き起こし、「一生に一度の傑作」「今年最もまばゆい体験」と世界中が熱狂した。

このたび、トレイ・エドワード・シュルツ監督やキャストのインタビュー映像を編集した特別映像が到着。『WAVES/ウェイブス』というタイトルの持つ意味にも言及されている。

まるで波のように、人生には喜びと悲しみが絶え間なく押し寄せる。そんな本作について、シュルツ監督は「人生の喜びと悲しみをこの作品ですべて追及したかった」と語る。父親役のスターリング・K・ブラウンは「光と影が共存している」と表現し、タイラーの恋人役を演じたアレクサ・デミーは「2つの物語が描かれている」とコメントした。

フランク・オーシャン、ケンドリック・ラマー、カニエ・ウェスト、アニマル・コレクティヴなどの豪華アーティストによる31曲が全編を彩る本作について、監督は「映像と音楽を通して、登場人物の心情を身近に感じてほしい」という。タイラーが怒りに身を任せて家を飛び出すシーンでは、カニエ・ウエストの「I Am a God」が彼の全能感を表現し、パーティで恋人が他の男と楽しそうに話す姿を目撃する場面ではキッド・カディの「Ghost!」が孤独や悲壮感を表現。エミリーの恋人役を演じたルーカス・ヘッジズは「これほど若者に寄り添った映画は過去10年なかった」と太鼓判を押し、「人生を祝福する壮大なストーリー」と語った。エミリー役のテイラー・ラッセルも「生きる苦しみをありのままに伝えつつ、人生の美しさも描いている」と作品の魅力を力説する。

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『WAVES/ウェイブス』

高校生タイラーは、成績優秀なレスリング部のエリート選手で、美しい恋人のアレクシスと幸せな日々を送っていた。厳格な父親ロナルドとは距離を感じながらも、恵まれた家庭で不自由のない生活を送っていたタイラーだったが、ある日、肩の負傷が発覚し、選手生命の危機を告げられる。さらに恋人の妊娠も判明、人生の歯車が狂い始めたことでタイラーは自分を見失っていくのだった。そして、タイラーと家族の運命を変える悲劇が起こる。その1年後、心を閉ざした妹エミリーの前に、すべての事情を知りながら好意を寄せるルークが現れた。ルークの優しさに触れ、エミリーは恋に落ちるが、ルークもまた心の傷を抱えていた……。

WAVES/ウェイブス
©2019 A24 Distribution, LLC. All rights reserved.

傷ついた若者たちの物語を、息を呑むほど美しい映像と独創的なカメラワーク、圧倒的サウンドで描き出したのは『イット・カムズ・アット・ナイト』(2017)の新鋭トレイ・エドワード・シュルツ監督。タイラー役は、同作に続いて監督とタッグを組むケルヴィン・ハリソン・Jr.、妹エミリー役は「ロスト・イン・スペース」のテイラー・ラッセルが務める。エミリーに思いを寄せるルーク役の『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(2016)ルーカス・ヘッジズのほか、大ヒットドラマ「THIS IS US」のスターリング・K・ブラウン、レネー・エリス・ゴールズベリーらが脇を固めた。

映画『WAVES/ウェイブス』は2020年7月10日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開中。

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THE RIVER編集部THE RIVER

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