マーベル・シネマティック・ユニバースに完結予定はあるのか? ─ プロデューサーが語る「最終回」への考え

世界中を席巻するマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)は2008年の『アイアンマン』にスタートし、間もなく15周年を迎えるところだ。現在ではDisney+のドラマシリーズもラインナップに加わり、ユニバースはますます拡大する。
MCUは常に、数年先の公開予定プロジェクトまで発表している。現時点で最も先の予定作品は2026年5月の映画『アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ(原題)』があるが、彼らは「公表済みの内容に対して、5〜6年ほど先までは常に予定を立てている」というから、今頃はおそらく2030年代明けの作品まで構想を巡らせていることだろう。
シリーズが長寿化するほど、「いつ、どのように完結するか」も気になってくる。MCUは社会的・文化的にも大きな存在となった。「MCU完結作!」「さらばMCU!」と謳う最終作がいつかやってくるとは、にわかに想像しにくい。
果たしてマーベル・スタジオ側は、ユニバースの終了を検討しているのだろうか。プロデューサーのネイト・ムーアは米メディアのポッドキャスト番組で、「MCUの最後」について尋ねられた。
ムーアは「長く続けられると思います。続けられるところまでは……」と回答し、直近で具体的な終了予定がないことを示唆している。「現状に満足しているわけにはいきません。答えがあるとも思ってはいけない。このジャンルや我々に進み続ける意志がある限り、限界を越えて続けなくてはいけない」。
「とはいえ、マーベル映画と言っても、ただの映画です。その元になっているものといえば……、原作本のある映画は永遠に続けられるものか?ということでしょう、おそらく」と語るムーア。原案となるマーベル・コミックスには80年以上の歴史があり、現在も新たなストーリーがMCU以上のペースで刊行され続けている。これを辿っていけば、確かにMCUで語る題材は永遠に尽きないだろう。ムーアは次のように続けている。
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