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マーベル・シネマティック・ユニバースに完結予定はあるのか? ─ プロデューサーが語る「最終回」への考え

マーベルのロゴ

「しばらくは続くと思います。計画上には素晴らしいものがタップリありますし、正直、扱いきれないほどあります。Disney+の良いところは、“このストーリーは使えるかなぁ”という題材があったときに、“じゃぁ別のところでやってみる?”とできるところ。だって、年に10本も映画を作るわけにはいきませんからね。それはうまくいかない。

それこそ『ムーンナイト』ですよ。ムーンナイトの映像化はもう何年も話してきたのですが、なかなか実現できなかった。やることが多すぎたからです。そうしているうち、『ムーンナイト』をうまいこと6時間もやれる第2の場所ができた。配信がなければ、『ムーンナイト』は存在しなかったでしょう。」

ムーンナイト
(C) 2022 Marvel

「そんな感じで、これまで機会がなかった素材が、他にもまだまだたくさんあるんです」。Disney+の恩恵もあって製作の幅やペースが大きく広がったことを話すムーア。「(MCU)はしばらくずっと続くでしょうね。もう終わったという風には、全然思いません」と、半永久的なストーリー継続を示唆した。

MCU作品が供給力を高める一方で、「ファンの3人に1人が作品量の多さに疲弊している」とする米調査もある。シリーズが長期化するほどに既存ファンの離脱率も高まり、復帰や新規ファンへの障壁は高まるが、マーベル・スタジオはさまざまな創意工夫を凝らすことだろう。

ムーアが例にあげた「ムーンナイト」や、ほか「ウェアウルフ・バイ・ナイト」などは他作品の影響がなく、単独で楽しめる作品になっている。また、ヒーローアクションジャンルに囚われず、毎作さまざまなテイストを混合した作風で、新たな層にアプローチするのもMCUならではだ。

次の10年間、MCUがどんな新たな世界を見せてくれるのだろう。ファンはまだまだ安心して楽しむことができそうだ。

Source:The Town with Matthew Belloni

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。