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キャリー・フィッシャー遺作『Wonderwell』、7年の歳月を経て米公開 ─ イタリア舞台のファンタジー映画

キャリー・フィッシャー
Photo by Riccardo Ghilardi photographer https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Actress_Carrie_Fisher_%C2%A9_Riccardo_Ghilardi_photographer.jpg

『スター・ウォーズ』シリーズのレイア姫役で世界中のファンに愛され、2016年12月27日に亡くなったキャリー・フィッシャーの遺作となる映画『Wonderwell(原題)』が、7年の歳月を経てついに米公開されることが明らかとなった。米Deadlineが報じている。

本作は、現代のイタリアとファンタジーの世界を舞台に、米国人の両親と美しい姉サバンナと共にイタリアで暮らす、好奇心旺盛な少女ヴァイオレットを中心に描くファミリー・ファンタジー。サバンナが世界的なデザイナー、ヤナのファッションブランドの顔に選ばれ、一家は写真撮影のために魅惑的な中世の村へ。退屈していたヴァイオレットはトスカーナの古都から近くの森に迷い込み、そこで謎めいた女性ヘイゼル(キャリー・フィッシャー)と出会う。ヘイゼルに導かれて不可思議なポータルに辿り着いたヴァイオレットは、自分の未来を垣間見ることになる──。

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この映画で長編監督デビューを飾ったヴラド・マーサヴィンによると、本作の公開が大幅に遅れた主な原因は視覚効果の問題だという。「撮影から上映まで7年の歳月がかかりました。このような大規模な映画の視覚効果には時間がかかり、さらに新型コロナウイルスのロックダウン、もちろん素晴らしきキャリー・フィッシャーの死にも直面しました。今こそ、ヘイゼル役を演じた彼女の魔法のような瞬間を、スクリーンで分かち合う絶好の機会ではないでしょうか」と語った。

フィッシャーはこの映画の撮影終了からわずか6週間後に急逝。監督はキャリーとの思い出を次のように振り返っている。

「キャリーは撮影中もエネルギッシュで、映画を撮影したイタリアでは彼女の60歳の誕生日を一緒に祝いさえしました。夜中の2時まで続いた撮影のあと、彼女がチーム全員を招待して一緒に祝ったのですが、そのパーティーは少し騒がしかったようで、最後は警察によってお開きになりました。彼女の死は、チーム全体にとって大きな打撃でした。」

また、ヤナ役を演じた人気歌手で女優のリタ・オラは、「キャリー・フィッシャーと共演したことは、決して忘れられない経験の一つです。この魅力的で魔法のような『Wonderwell』の世界を、世界中の人々に観てもらえるのが待ちきれません」とコメントしている。

ヘイゼル役のフィッシャーとオラのほか、サバンナ役で「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011‐2019)のネル・タイガー・フリー、ヴァイオレット役で本作がスクリーンデビューとなるキエラ・ミルワード、「HEARTSTOPPER ハートストッパー」(2022)のセバスチャン・クロフトらが出演。『ハイネケン誘拐の代償』(2014)のウィリアム・ブルックフィールドが脚本を担当した。

キャリーフィッシャーの遺作となる『Wonderwell(原題)』は、2023年6月23日より米国の映画館チェーンAMCで限定公開され、その後にデジタルリリースの予定。

Source:Deadline

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Hollywood

ロサンゼルスに11年在住していた海外エンタメ翻訳家/ライター。海外ドラマと洋画が大好き。趣味は海外旅行。海外ドラマDIVEを運営。

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