ダニエル・クレイグ『007』を事実上の続投宣言か?ジェームズ・ボンド役は「世界一の仕事」
去る10月7日、ジェームズ・ボンド役でおなじみのダニエル・クレイグが、ニューヨーカー・フェスティバルに登場した。自身の仕事やキャリアを語るトークイベントで、彼は以前より話題となっていた『007』卒業の噂について、シリーズを続投する意向を示唆している。
世間を騒がせた“新ボンドは誰だ”問題
これまでクレイグは、シリーズの最新作である『007 スペクター』をもってジェームズ・ボンド役を卒業するといわれてきた。この話が報じられてからというもの、各メディアでは新たなボンド役候補の名前が何人も噂されている。たとえばトム・ヒドルストン、イドリス・エルバ、マイケル・ファスベンダー……。
しかし、こうした「ボンド俳優レース」を意識したのか、先日『007』シリーズのプロデューサー陣は「第一希望はダニエル・クレイグの続投」であると発表していた。このラブコールに、果たしてクレイグはどう反応したのだろうか?
事実上の続投宣言
昨年、クレイグは「今すぐにボンド役をまた演じるくらいなら手首を切る」と話したことで話題となった。このコメントがボンド役卒業の根拠ともされたほどだ。しかし今回のトークイベントで、クレイグは発言当時を振り返ってこう述べている。
「あれは(『007 スペクター』の)撮影翌日だったんだ。1年くらい自宅を離れてたのさ」
クレイグによると、ボンド役を演じる期間は拘束時間が長く、それゆえ家族と離れて過ごすことになるという。つまり以前の発言は、そのストレスが溜まっていたことが原因だったのだろう。

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しかし、それを引き換えにしても『007』シリーズには魅力があるのか、クレイグは「いい仕事さ。楽しいよ」とも話している。また、この時、彼はボンド役を続投する意向を示唆しているのだった。
「俺が考えるに、(ボンド役は)世界で一番の仕事だよ。演じることに快感を覚えてる間は続けるね。もし辞めるとしたら、すごく寂しいだろうな」
もっともクレイグのスケジュールは非常に過密で、現在はスティーブン・ソダーバーグ監督の映画復帰作『ローガン・ラッキー(原題)』を撮影しているほか、今年11月からはシェイクスピア原作の舞台『オセロー』に出演する。さらにテレビドラマ『ピュリティ(原題)』への出演も決まっている状況だ。
『007』シリーズの次回作について、クレイグは「(スタジオと)話し合いはしてない。みんなちょっと疲れたのさ」と述べている。もしクレイグの続投が実現しても、次回作はしばらく先となりそうだ。
しかしながら、やはり今回の発言は「事実上の続投宣言」といえるだろう。そろそろ新ボンドを観たい気もしないわけではなかったが、クレイグがカムバックするのは素直にうれしい。ファンは楽しみが増えたのではないだろうか。
source: http://www.vulture.com/2016/10/daniel-craig-not-ready-to-quit-being-james-bond.html
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