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アヌシー国際アニメーション映画祭、2020年は開催中止に ─ オンラインで作品を展開へ

新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的な感染拡大を踏まえ、2020年アヌシー国際アニメーション映画祭の開催中止が正式に発表された。

世界最大級にして最高の権威を誇るアヌシー国際アニメーション映画祭は、当初2020年6月15日〜20日(現地時間)にフランス・アヌシーで開催される予定だった。しかし、映画祭の開催自体は見送られたものの、一部作品はオンラインで展開される方針で、4月15日(現地時間)にはラインナップが発表される予定だ。

今年で60周年を迎えるはずだったアヌシー国際アニメーション映画祭では、『ファンタスティック Mr.FOX』(2009)『犬ヶ島』(2018)などのウェス・アンダーソン監督が初めて参加するなど、様々な特別企画が予定されていたという。60周年記念の催し、およびアフリカのアニメーション特集は、2021年6月14日〜19日(予定)の次回開催に持ち越されることになった。

アヌシー国際アニメーション映画祭は、年を重ねるごとにその存在感を増しており、2019年の長編部門では、カンヌ国際映画祭で批評家から絶大な支持を得て、アカデミー長編アニメ映画賞にもノミネートされた『失くした体』(2019)がグランプリ(クリスタル賞)を受賞。過去、日本からは宮崎駿、高畑勲、湯浅政明監督が長編部門でクリスタル賞に輝いている。

なお、アヌシー国際アニメーション映画祭の他には、オーストラリアで8月に開催予定だった、 世界で最も古い映画祭の一つであるメルボルン国際映画祭も中止となっている。また、5月から6月へと開催を延期したカンヌ国際映画祭の開催も危ぶまれている状況だ。今後の映画祭の動向に注目したい。

Sources: Annecy Festival, Variety, Deadline

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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