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『アベンジャーズ4』ネビュラ役カレン・ギラン、いまだタイトルもストーリーも知らされていない

アベンジャーズ
© Walt Disney Studios Motion Pictures 写真:ゼータ イメージ

マーベル・シネマティック・ユニバースを統括する米マーベル・スタジオは、やはり『アベンジャーズ』第4作(正式タイトル不明)に可能な限りの秘密主義を貫いているようだ。映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズ、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)でネビュラ役を演じたカレン・ギランは、タイトルどころかストーリーすら知らされていないという。

The Wrapのポッドキャスト「Shoot This Now」に登場したカレンは、『アベンジャーズ』第4作の再撮影・追加撮影が終了したことを報告。「何か言えることは?」と尋ねられると、「ノー、ありませんよ」と答えている。どうやらカレンは、公に話せる情報をほとんど握っていないようなのだ。

「いい作品になると思います。でも私は映画の名前も知らないんですよ。最近、マーク・ラファロがタイトルか何かを喋っちゃったんですよね? そんな話を聞きましたよ。私はまだタイトルも知らないんです。」

『アベンジャーズ』第4作の正式タイトルといえば、予告映像と並んでファンから待望されている“超機密情報”。カレンが触れている「マーク・ラファロが喋っちゃった」出来事とは、先日、マークがテレビ番組でネタバレを怒涛の勢いで喋ってしまったことを指している(放送では自主規制音ですべて伏せられていた)。しかしマークの一件は、あくまでテレビ的に演出されたジョークだった可能性が高そうだ。

ちなみにウォーマシン役のドン・チードルは、タイトルのヒントを求められた際に“ヒントを出すには自分がタイトルを知っている必要があります、でも僕は知りません”といった旨の答えを返していた。ドンの発言はファンの間で暗号解読合戦に展開していたが、カレンもタイトルを知らないとすれば、やはりマーベルは『アベンジャーズ』第4作のタイトルを出演者にも伝えていないということになる。

カレン・ギラン
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/34154052454/

以前カレンは、本作では脚本をすべて読むことなく撮影に臨んだことを明かしていた。今回のポッドキャストで語られた内容からは、アンソニー&ジョー・ルッソ監督が前作と同様の秘密主義で撮影を進めていたことがうかがえる。

「私たちは脚本すら読んでいないんです。脚本がなくて。時々、私が出るシーンだけの脚本を朝に渡されて、撮影して、一日の終わりに返却することはありましたね。監督たちは、(演じるうえで)物語の文脈的に必要なことはすべて教えてくれるんです。それでも、これがどんな映画なのかはわからないんですけど(笑)。」

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』では、実際には撮影されないシーンを含んだ偽の脚本が出演者の全員に配布され、なかには自分の読んだ脚本が本物だと信じ切っていた出演者もいたほどだ。“うっかりネタバレ”の前科によってマーベルからマークされているスパイダーマン役のトム・ホランドに至っては、アクションシーンで戦う相手すら知らされていない。出演者は必要最低限の要素を教わって演技に取り組み、あとは監督の判断と編集作業にすべてが委ねられるのだ。俳優の高い力量が求められることはもちろん、監督と俳優陣の信頼関係なしには実現できない方法だろう。

ちなみにカレンは『The Party’s Just Beginning(原題)』(2018)で長編映画の監督デビューを飾るなど、すでに俳優業以外にも積極的に進出中。マーベル・シネマティック・ユニバース作品の製作では、クリエイターとしても大きな刺激を受けたようだ。

「すごく興味深い体験ですよ。プリビズ(映像コンテ)やモーションキャプチャーを用いた作業は本当に面白いんです。事前にプリビズがあるのは良いですね。その予算があれば、私も自分の映画でやろうと思います。実際に撮影する前に、コンピュータで作ったアニメ版の映像があるわけですから。」

映画『アベンジャーズ』第4作(正式タイトル不明)は2019年5月3日に米国公開予定

Sources: The Wrap, Comicbook.com
© Walt Disney Studios Motion Pictures 写真:ゼータ イメージ

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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