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『アベンジャーズ/エンドゲーム』直前ガイド ─ 最大限に楽しむ予習・復習に

アベンジャーズ/エンドゲーム
ⒸMarvel Studios 2019

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の最高到達点『アベンジャーズ/エンドゲーム』が、いよいよやってくる。公開を待ちわびたファンにとっては極めて感慨深いものがあるだろう。2019年4月26日(金)の公開前日となった本記事では、『エンドゲーム』に挑む心構えが固まるような「おさらい」を行うとしよう。

文字通りの集大成に

『アベンジャーズ/エンドゲーム』はMCU11年の歴史の「集大成」…一言で表すのは簡単だが、キャストや製作陣はもっと示唆に富んだ表現で伝えてくれている。

例えば脚本に参加したクリストファー・マルクスとスティーブン・マクフィーリーが、「前作(『アベンジャーズ/インフィフィニティ・ウォー』)と同じくらい野心的」「前作よりも野心的かも」と表せば、マーベル・スタジオ社長ケヴィン・ファイギの右腕としてエグゼクティブ・プロデューサーを務めたトリン・トランは「ある意味で前作よりも大きな反応が生まれるはず。大、大、大興奮してもらえると思います」と意味深な発言を残している

その「大興奮」が、ファンにとっては「大満足」となることを示唆しているのが、ネビュラ役のカレン・ギランだ。「史上最高のスーパーヒーロー映画になる」と豪語する彼女は、「キャラクターを10年間追いかけてきた方々なら、大満足して帰っていただけますよ」と自信を覗かせる。

アイアンマン/トニー・スターク役のロバート・ダウニー・Jr.は「『インフィニティ・ウォー』はぶっ飛んでいた。でも、今回こそが最高級」と確信する。「大興奮」で「大満足」の物語については、「展開を予測できる者は、絶ッ対に誰もいない」と挑戦的だ。それもそのはず、アンソニー&ジョー・ルッソ監督は、ファンを驚かせるために、意図的に「驚愕の展開を選ぶようにしている」とのこと。もっとも、MCUの場合はそのサプライズのひとつひとつがことごとく好作用しているのだから恐ろしい。

予習はバッチリ?

本作に限っては、少しばかり準備をしておくのが得策だ。過去21作の壮大な積み重ねの上に成る『エンドゲーム』を最大限に楽しむために、過去作の復習は心がけておきたい。とは言え、21作をこれから全て見返すのは、現実的でない場合もあるだろう。

そこでアンソニー&ジョー・ルッソ監督が薦める3本は、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)と『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)だ。キャプテン・アメリカのトリロジー第2作『ウィンター・ソルジャー』からMCU作品に合流したルッソ監督らにとって、やはりキャップへの思いは格別。「僕たちはずっとスティーブ・ロジャースの弱さや脆さを描こうとしてきた」というアンソニーは、「誰にでも通じる複雑な人間性と脆さ、共感できる部分を探ってきたんです。『エンドゲーム』でも、そういう部分をたっぷり見ていただけると思います」と注目点を教えてくれている。「『シビル・ウォー』と『インフィニティ・ウォー』が、今回の映画へと続く2本の導入といえます。」

では、「一夜漬け」しかできないほど切羽詰まっていたら?米Inverseがオススメしているのが『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014)だ。『エンドゲーム』では、予告編でも見られるネビュラやロケットといったガーディアンズ出身のキャラクターに注目してほしいためだという。そもそもネビュラはサノスの養女。「直近で『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』を見返しておけば、関係性がより良く理解できるようになる」ということだ。「とにかく観て、御礼は後でいいから。」

もちろん、物語の直前作であり、ある種の前編(製作陣はこの表現を嫌うだろうけど)である『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』も出来れば見返しておきたい。『エンドゲーム』に繋がる物語の流れをもう一度辿っておきたいのはもちろんのこと、『インフィニティ・ウォー』で叩きつけられた屈辱と絶望を改めて蘇らせ、『エンドゲーム』で決意新たに「逆襲」に挑みたいためである。

ベスト・コンディションのために

いくら「一夜漬け」で最後の復習に取り掛かろうと、その際は水分は控えておいて。というのも、『アベンジャーズ/エンドゲーム』は3時間0分58秒にも及ぶ異例の長尺作品。エジプトでは上映中にインターミッション(途中休憩)が設けられたとの報告もあるが、日本はその例でない。一度上映が始まれば、3時間はトイレに立てないわけである。全編見逃し厳禁の『エンドゲーム』だから、途中退席なんて絶対にしたくないだろう。

そこでアンソニー・ルッソ監督は、「前日の深夜からは、飲食をお控えください。手術の前日みたいなものですよ。水分さえ控えれば大丈夫」とアドバイスしているのだ。付け加えるなら、利尿作用の高いドリンクは前日〜当日にあたっては控えた方が良い。アルコール類、特にビールは利尿作用が高いので絶対にNG。また、カフェンも利尿作用が高いため、たとえ深夜上映であってもコーヒーは避けておこう。緑茶や紅茶などカフェンを含むお茶類もやめておいた方が良いし、コーラもオススメできない。現在『アベンジャーズ/エンドゲーム』はコカ・コーラ・ゼロの缶デザインとコラボ中だが、観終わってからのんびり飲めば良い。

ネタバレにはご用心

ここまでTHE RIVERの本記事をお読みいただいて何だが、もしかしたら鑑賞まではインターネットからも離れた方が良いのかもしれない。エグゼクティブ・プロデューサーのルイス・デポジートにして「何を言ってもネタバレになる」という『エンドゲーム』は、3時間におよぶ機密事項のカタマリのような作品だ。SNSで迂闊にネタバレを踏んでしまうわけにはいかない。

やはりジョー・ルッソ監督も「今回はネタバレになってしまうことが前作よりも多い」と認めた上で、ネット利用については「自分の身は自分で守ってほしい」と警告。なんでも本作は、「『インフィニティ・ウォー』のとき以上に、その体験を人に話したくなる」というから、なおさらの注意が必要だ。それが悪意的なものであれ無意識的なものであれ、どこで誰がどんな形でネタバレを落としてしまうかは分からない。

そこで監督らは、「この数週間に『エンドゲーム』をご覧になったなら、ほかの方々に内容をお話しするのはやめてください。あなたが自分の体験を台無しにしたくないと思うのと同じように」と切実な声明文まで発表したほどだ。

高まる『エンドゲーム』熱

最後に、『アベンジャーズ/エンドゲーム』がより楽しみになる記事を2本おさらいしておこう。まずはいち早く本作を鑑賞した海外メディアによるレビューコメント集。もちろんネタバレは含まれておらず、その性質もあって非常にエモーショナルな表現が多い点が興味深い。「あらゆる期待を上回る、マーベル・シネマティック・ユニバースすべての完璧な到達点」「インフィニティ・サーガにとっての完璧なエンディング」「どんな予想も、この作品の前では心の準備にならない」「何度もボロボロ泣いてしまいました」「かつて味わったことのない驚きと、求めていたことすら気づかなかった満足感」など、否応なしに期待が高まる。

『アベンジャーズ/エンドゲーム』海外最速レビュー

それから、米ロサンゼルス開催の本作ワールドプレミアに登場したメインキャスト6名と監督の感動的なスピーチも必見。特にMCUを長年追い続けていたファンにとっては、こみ上げてくるものがあるはずだ。

出演者、プレミアで感動のスピーチ

映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』は2019年4月26日(金)全国ロードショー。Whatever it takes!

『アベンジャーズ/エンドゲーム』公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/avengers-endgame.html

Source:Inverse

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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