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『アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ』脚本家が決定 ─ 「ロキ」『ドクター・ストレンジ』執筆、MCU版マルチバースの仕掛け人

アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ(原題)
 (c) 2022 Marvel

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のフェイズ6を締めくくる、『アベンジャーズ』第6作『アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ(原題:Avengers: Secret Wars)』の脚本家が、「ロキ」(2021-)『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』(2022)のマイケル・ウォルドロンに決定した。米Deadlineが報じている。

MCUのフェイズ4以降は「マルチバース・サーガ」と呼称されているが、その最終作となる『シークレット・ウォーズ』に起用されたウォルドロンは、「ロキ」で時系列という切り口から、また『ドクター・ストレンジ』続編では別の切り口からマルチバースを掘り下げた、まさしくMCU版マルチバースの仕掛け人と呼ぶにふさわしい人物。自らの広げた風呂敷を、今度は自分自身の手で畳むことになる。

報道によると、マーベル・スタジオは2022年9月に『シークレット・ウォーズ』の脚本家を決定するために数名の候補者と面会。もっとも、これまでの仕事ぶりで信頼を得ていたウォルドロンが最有力候補だったという。なお、ウォルドロンは現在「ロキ」シーズン2に製作総指揮として参加しているほか、ケヴィン・ファイギ社長がプロデュースする『スター・ウォーズ』新作映画(タイトル未定)を執筆中だ

本作の副題「シークレット・ウォーズ」は、アベンジャーズやファンタスティック・フォー、X-MENらが共演したコミックの大型クロスオーバー・シリーズに由来するもの。1984~1985年の『マーベルスーパーヒーローズ:シークレット・ウォーズ』と、2015年のジョナサン・ヒックマン作『シークレット・ウォーズ』の2タイトルがあり、映画版の原案がどちらかは不明だが、ウォルドロンの就任は2015年版が原案となることを示唆してもいる。『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』には、2015年版のキーワードである「インカージョン(多元宇宙の衝突)」という言葉が飛び出していたのだ。おそらく、ウォルドロンはこの前振りをきちんと回収することになるだろう。

なお『シークレット・ウォーズ』に先駆けては、シリーズ第5作『アベンジャーズ:カーン・ダイナスティ(原題)』も待機中。こちらは『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021)のデスティン・ダニエル・クレットンが監督を務め、『アントマン&ワスプ:クアントゥマニア(原題)』(2023)のジェフ・ラブネスが脚本を執筆する。

現時点で『シークレット・ウォーズ』の監督は決定していないが、関係者によると正式就任も近い模様。『カーン・ダイナスティ』のクレットン&ラブネスと、『シークレット・ウォーズ』のウォルドロン&監督は、随時連絡を取り合いながら製作を進めるものとみられる。

映画『アベンジャーズ/カーン・ダイナスティ(原題)』は2025年5月2日、『アベンジャーズ/シークレット・ウォーズ(原題)』は2025年11月7日に米国公開予定。

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Source: Deadline

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。