『ザ・バットマン』のユニバース「バットバース」が計画中 ─ 監督とジェームズ・ガンら会合へ

マット・リーヴス監督がバットマン/ブルース・ウェインの若き日々の戦いを描いたロバート・パティンソン主演の映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』(2022)を主軸とするユニバース「バットバース(BatVerse)」が計画されているようだ。リーヴス監督が米Colliderに明かした。
これまでのDCユニバースとは異なる独自世界を描いた『ザ・バットマン』からは、「ペンギン」など複数のスピンオフ企画が登場予定。独立した世界観構築が見込まれた一方、DCユニバースではジェームズ・ガン&ピーター・サフランによる新会社「DCスタジオ」が設立されたことにより、シリーズの大々的な見直し改革が行われていた。
しかしながら、評判の『ザ・バットマン』シリーズは安泰のようだ。既に続編の脚本作業が進行中とも明かしていた監督は、近くガン&サフランと会合し、今後の計画について協議することを明かしている。
「彼ら(ガン&サフラン)には良くしていただいています。実は今後数週間で彼らとお会いして、全体的な計画を教えてもらうことになっています。そして僕からは、『バットバース』計画についてお話しさせていただく予定です。そういうことを話し合う段取りになっています。いやぁ、彼らが何をしようとしているのかが楽しみですね。『バットバース』に関しては、ジェームズやピーターが言うには、僕たちの好きなようにやらせてくれるっていうことですよ。」
ガンらは間もなく新DCユニバースの計画を明らかにする予定で、そこには新キャストによるスーパーマン映画が含まれることもわかっている。これまでのDCユニバースは、もはやマーベル・シネマティック・ユニバースのような同一世界観にこだわることをやめ、『ザ・バットマン』や『ジョーカー』といった高評価の独立作品を生み出していた。
新たなる方針では、「バットバース」がひとつのシリーズとして独立路線を保つことになりそうだ。リーヴス監督は複数のシリーズが走ることを「航空交通管制」のようなものだと例え、「衝突事故を起こすのでなく、互いに支え合いたい」とも加えている。
今後のDCユニバースにおけるバットマン関連作品の状況についてはいくつかの可能性が考えられる。まず、しばらくバットマンはリーヴス監督による『ザ・バットマン』のみで描かれること。ほか、ベン・アフレックが続投して複数のバットマン作品が同時登場する可能性もあれば、(スーパーマン役交代のように)全く別のバットマン俳優が登場し、「バットバース」とは別の世界観で再び『ジャスティス・リーグ』を目指す線も考えられるだろう。あるいは、映画『ザ・フラッシュ(原題)』でマイケル・キートン版バットマンを復活させた後、マーベルの『スパイダーバース』のように何人ものバットマンが登場していくという可能性も否定できない。もっとも、リーヴス監督が“衝突事故を起こしたくない”と言っている以上、しばらくクロスオーバー的な意向はないのかもしれない。
なお「バットバース」からは、コリン・ファレルが演じたペンギン/オズワルド・コブルポットのスピンオフドラマ「ペンギン」が2023年2月にも撮影開始予定。このドラマは『ザ・バットマン』続編につながる内容とされており、早速ユニバースらしい様相を呈している。ほか、ヴィランたちを収容する「アーカム・アサイラム」を舞台としたドラマも協議中だ。
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Source:Collider