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『ブラックパンサー』続編どうなる ─ 2022年米公開、前作監督&キャストが続投「基本に忠実にしたい」

ブラックパンサー2
The Walt Disney Company/Image Group LA

アカデミー賞作品賞ノミネート、マーベル映画のみならずコミック映画の歴史を変えた『ブラックパンサー』(2018)。米国では、直後に公開された超大作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)をしのぐ興行収入を打ち立てた、まさに社会現象的ヒット作だ。『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)を経た今、ティ・チャラ/ブラックパンサーの次なる活躍はどうなるか……。

米マーベル・スタジオは、続編映画『ブラックパンサー2(仮題)』を2022年5月6日に米国公開予定。これは2019年8月、ディズニーの大型イベント「D23 Expo 2019」にて、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長と、前作から続投する脚本・監督のライアン・クーグラーが発表したものだ。すでにタイトルは決まっているというが、まだ明らかにはなっていない。

2020年、マーベル・シネマティック・ユニバースは『ブラック・ウィドウ』『エターナルズ(原題:The Eternals)』で「フェイズ4」を開始する。しかしながら2019年7月には、「フェイズ4」の映画作品は2021年公開『マイティ・ソー/ラブ&サンダー(原題:Thor: Love and Thunder)』までと発表されており、『ブラックパンサー2』は「フェイズ5」に数えられるものとみられる(ただし、本作の扱いに関する正式発表はなされていない)。

続編の出演者には、ティ・チャラ/ブラックパンサー役のチャドウィック・ボーズマン、ナキア役のルピタ・ニョンゴ、オコエ役のダナイ・グリラ、シュリ役のレティーシャ・ライト、エヴェレット・ロス役のマーティン・フリーマン、ラモンダ役のアンジェラ・バセットらが続投する見込み。前作でヴィランのエリック・キルモンガーを演じたマイケル・B・ジョーダンの再登場を望む声は根強いが、実際のところは謎のままだ。“再登場説”について、ファイギ社長は「ただの噂や予想」にすぎないと一蹴し、主演のチャドウィックは「何も言えない」と述べている。その一方、マイケルは「出られる機会があるなら、全員が喜んで帰ってくると思います」とオープンな姿勢を示した。すべては物語しだい、ということだろう。

2019年夏の時点で、クーグラー監督は脚本の全体像を完成させており、新たに登場するヴィランも決定しているとのこと。秘密主義で知られるマーベルである、現時点では何ひとつ発表されていないが、早い段階から脚本のアイデアを聞かされていたというチャドウィックは続編の方針についてこう述べていた

自分たちが作った基本の上に積み重ねて、広げて、掘り下げていく、そんな作品になることを願っています。まずは基本に忠実にしなければいけません。僕たちは文化を作ったし、世界を作った。そこにとどまっているということを確かにしなければ。」

ちなみにマーベル・シネマティック・ユニバースでは、来たるドラマシリーズ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー(原題)」をはじめ、すでに登場しているヒーローたちがタッグを組む“チームアップもの”も精力的に進行中。しかしチャドウィックは、「共演したいヒーローを選ぶなら?」との質問に「選ばないですね、テレビの方はやりたくないので」と爆笑した。本気とも冗談とも取れるコメントだが、「誰か一人を選ぶことはできません」「シリーズものをやりたいとは思っていないんです」と述べ、あくまで独立したヒーローとして物語を展開させたいとの意志を示している。おそらく、続編でもティ・チャラ/ブラックパンサー単独のストーリーが深められることになるだろう。

映画『ブラックパンサー2(仮題)』は2022年5月6日に米国公開予定。撮影は2021年に実施される予定だ。

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Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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