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『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』完全解説 ─ 読んでから観ればもっと楽しい!

ミッション:インポッシブル/フォールアウト
© 2018 Paramount Pictures. All rights reserved.

シリーズ累計3,000億円以上の全世界興行収入を誇るトム・クルーズ主演の人気シリーズ最新作ミッション:インポッシブル/フォールアウトが、2018年8月3日(金)より、いよいよ日本公開となった。

この記事では、THE RIVERが出演者陣に行ったインタビューや記者会見で語られた内容、および公式資料から、ミッション:インポッシブル/フォールアウト』の見どころや裏話を徹底解説する。これを読んでから鑑賞すれば、『フォールアウト』が100倍楽しくなるはずだ。

『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』あらすじ

IMFのエージェント“イーサン・ハント”と彼のチームは、盗まれた3つのプルトニウムの回収を目前にしていた。だが、突如現れた何者かの策略で仲間の命が危険にさらされ、その最中にプルトニウムを奪われてしまう。イーサンとIMFチームは、プルトニウムを再び奪い返し、複数の都市の“同時核爆発を未然に防ぐ新たなミッション”を受ける。この事件の裏側には、シンジケートの生き残り勢力が結成したアポストル(神の使徒)が関連しており、手がかりは“ジョン・ラーク”という正体不明の男の名前と彼が接触する“ホワイト・ウィドウ”と呼ばれる謎めいた女の存在のみ。だが今回のミッションに対しイーサンの動きを不服とするCIAは、敏腕エージェントのウォーカーを監視役に同行させることを条件とした。

イーサンはホワイト・ウィドウの信頼を得るため、やむなく収監中の敵“ソロモン・レーン”の脱走に手を貸すが、その影響で味方の女スパイ“イルサ”と対立してしまう。一方、同行するウォーカーはイーサンへの疑惑を深め、二人はやがて対決の時を迎える。

やがてタイムリミットが刻一刻と迫る絶体絶命の中で、チームの仲間や愛する妻の命まで危険にさらされる等、いくつもの〈フォールアウト(余波)〉がイーサン・ハントに降りかかる…。

トム・クルーズ、骨折したまま全力疾走

2017年8月、痛々しい怪我のニュースが世界中を駆け巡った。本作『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』撮影中のイーサン・ハント役トム・クルーズが、ビルからビルに飛び移るスタントに失敗して壁に激突、右足を骨折したというのだネットではその瞬間を収めた動画が広まり、激突直後に足を引きずりながら走り抜ける演技を続行するトムの姿が話題を呼んだ。

2018年1月には、トムがこの時の映像と共にイギリスのトーク番組に出演。右脚がグニャリと曲がる衝撃映像に、スタジオでは悲鳴が上がっていた

ミッション:インポッシブル/フォールアウト
トム・クルーズは、この直後に骨折。

「目標を達成するためにはどんな危険もいとわない、というハントの強い気持ちを観客に感じてもらいたくて、全力でジャンプした」というトム。来日記者会見で語ったところによると、「壁にぶつかった瞬間に”あ、折れた”と思いました」という。「撮影中だから続けなければと思って」というプロ根性と共に、そのまま演技を止めることなく走り抜けた。病院でMRI検査を受けると、距骨(きょこつ、すねの骨の下、かかと骨の上にある骨)が砕けていた。医者によれば、完治には6〜9ヶ月かかるということだった。

これに対してトムの返事は、「わかりました。じゃぁ僕は6週間で治します。」

公式資料、および会見でクリストファー・マッカリー監督が語ったところによると、トムは本当に6週間で撮影に復帰したという。10週間後には走れるようになり、12週間後には全力で走っていたというから驚異的だ。

ミッション:インポッシブル/フォールアウト
© 2018 Paramount Pictures. All rights reserved.

ごく短い療養期間を経て復帰したトムが、まだ痛む足のまま最初に挑んだ撮影が、断崖絶壁にしがみつくシーン。トムは「折れたままだったたんだけど、撮っちゃった」とあっけらかんと答えていたが、並大抵のことではない。その後もロンドンに場所を移し、ブラックフライアーズ駅を全力疾走するシーンを撮影。この時、右脚で地面を蹴るたびにハッキリと痛みを感じていたという。さすがに堪えたようで、「その後3日間は歩けなくなった」と振り返っている。

なお、トムが壁に右脚を打ち付けて骨折したシーンは、そのまま本編にも使用されている。

トム・クルーズ、超絶ドライビング・テクニック

『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』(2011)では、ドバイにある世界一の超高層ビル「ブルジュ・ハリファ」をよじ登った。『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(2015)では、離陸するエアバスA400Mアトラス輸送機のドアにしがみついた。

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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