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『キャプテン・マーベル』ニック・フューリーの新設定が判明 ― 90年代舞台に「最強ヒーローの最もユニークなオリジン」描く

©THE RIVER

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』が劇場公開された今、にわかにマーベル映画ファンの注目を集め始めているのが、2019年春公開の新作映画『キャプテン・マーベル(原題:Captain Marvel)』だ。
主演に『ルーム』(2015)のブリー・ラーソンを迎え、ジュード・ロウやベン・メンデルソーンといった豪華な顔ぶれがマーベル・シネマティック・ユニバースに初参加する本作は、来たる『アベンジャーズ』第4作(正式タイトル未定)にも深く繋がる作品になっているという。

2018年4月下旬、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のワールドプレミアにて、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は『キャプテン・マーベル』の新情報を米Variety誌にて明かしていた。
既報の通り、1990年代を舞台とする本作には、サミュエル・L・ジャクソン演じるニック・フューリーや、クラーク・グレッグ演じるフィル・コールソンらがまだ若かりし頃の姿で登場する。ヒーローチームを束ねる以前のニックは、ある思いを胸に秘めながら活動しているそうだ。

(ニックは)冷戦が終わって、自分にとって最良の時期は過ぎたと思っています。この映画で彼はいくつかの出来事に遭遇して、のちの19作品へ繋がる道へと到達するんですよ。」

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あえて言い換えれば、『キャプテン・マーベル』はMCUにおけるニック・フューリーのオリジン・ストーリーといえる内容となるのかもしれない。コミックの世界に存在する“冷戦下で暗躍するスパイ”という設定を、映画でもしっかりと掘り下げることにもなりそうだ。
また留意しておきたいのは、『キャプテン・マーベル』に“冷戦”という要素が入っているらしいことである。1989年にアメリカ・ロシアの冷戦が終結したあと、その影響が色濃く残っている時代を舞台に、「異星人による宇宙戦争に地球が巻き込まれる」という物語を描くことに何も意図がないはずがない……。

しかしながら、もちろん『キャプテン・マーベル』は新ヒーローのオリジン・ストーリーとして力強い作品として仕上がることになりそうだ。なにしろケヴィン社長は「史上最強のヒーローが出てきますし、最もユニークで刺激的なオリジン・ストーリーになると思います」と語っているほか、以前は「キャロル・ダンバース/キャプテン・マーベルを、ニックが初めて出会ったヒーローとして紹介したい」とも述べていたのである。
ちなみに本作は『ターミネーター2』(1991)をはじめ、1990年代のアクション映画を参照した一本になるとのこと。要素てんこ盛りになりそうだが、とにかく今から楽しみなのは確かだ。

映画『キャプテン・マーベル』は2019年3月8日に米国公開予定。アンナ・ボーデン&ライアン・フレックという新鋭コンビが監督を務める。

Source: Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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