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カンバーバッチはトム・ホランドの「ベビーシッター」? ─ ネタバレ死守の苦労、エリザベス・オルセンに語る

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
©2021 CTMG. © & ™ 2021 MARVEL. All Rights Reserved.

トム・ホランドは、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のネタバレ王子だ。これに一番困っているのは誰だろう。ホランド本人?ネタバレを踏みたくないファン?それとも秘密をキープしたいマーベル・スタジオのスタッフ?いやいや、本当に困っているのはベネディクト・カンバーバッチかもしれない。

『ドクター・ストレンジ』シリーズで主演を務めるカンバーバッチだが、映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)では大変な思いをした。公開前のプロモーションでカンバーバッチは、主演のホランドがネタバレしないよう見張っておく必要があったのだ。実際にネタバレしそうになる急場もあったが、カンバーバッチは無事役目を全うした。

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
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一方のカンバーバッチは気を抜けず、直近まで『ノー・ウェイ・ホーム』の次回作『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』のプロモーションで大忙しだった。ただ、さすがはカンバーバッチだけあり、大きな“事故”を起こすことなく仕事をこなしたようだ。その余裕ぶりは、本作の取材でホランドに与えられたネタバレの才能を共演者のエリザベス・オルセンに教えてしまうほど。

米LADbible TV主催の4択質問コーナーで「ネタバレに関してトム・ホランドのことを信頼できる」という狙いまくりのお題を投げかけられたカンバーバッチは、考える間でもないと言わんばかりの表情で「Strongly  disagree(強く反対する)」を選択。答えを決めかねているエリザベス・オルセンに対し、カンバーバッチは「ほんとに?今までどこにいたんだい、リジー・オルセンさんよぉ」と信じられない様子だ。

オルセンが答えを決めかねているのは、ホランドを気遣っている為なのか、あるいは本心からなのか。ともあれオルセンは、「もしカメラに映っていないところで誰かに何かを聞かれたら、すぐに映画のプロット全部を教えちゃうかも」と“思わず話しちゃう”ことに理解を示している。しかし、カンバーバッチはすかさず「今はカメラが回っている時の話だよ」とツッコミ。もはや天賦の才とも言えるホランドのネタバレぶりを実感していないオルセンが「彼はそんなにたくさんやらかしちゃうの?」と聞くと、「そうなんだよ!」とカンバーバッチは切実そうに訴える。

それでも優しさを見せるオルセンは「彼にチャンスを与えれば?」と提案。しかし、カンバーバッチは肩をすくめながら「もう与えたのよ……」とあきらめムードだ。しまいにカンバーバッチは「彼は、“僕がベビーシッターみたいに見えるようにそうしてるんだ”って考え始めるようになったよ」とまで話している。「彼が話そうとしたら、僕が“こらこらぁ”って声を張り上げて手をかざす、みたいなね」。これにオルセンは「まさかーっ!(No way!)」と信じられないようだ。

カンバーバッチは「まるでそこらじゅうに手榴弾が埋まっている所を運転しているようでした」と続け、それまでホランドの“ベビーシッター”であることの苦労ぶりを語っていたかと思いきや、「楽しかったですよ」とも。「一日が明るくなるし。僕も聖人みたいになれるし、少なくとも彼よりは大丈夫だって思ってもらえる」といきなり優しさを見せ始めた。

ここまで話を聞いたオルセンは、ホランドのことをどう思ったのだろう。「彼と一緒の取材があったら気をつけよう」となるわけでもなく、なんとオルセンは「それってすっごくチャーミングだね」と目を輝かせた。これにカンバーバッチも「カワイイでしょ?まあ、彼は秘密を抱えていたわけだし、僕たちの誰よりも重荷だったはずだよ」と同調。最初こそ半ば愚痴られていたホランド、何だかいつの間にか褒められているが……結果オーライということだ。

映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』は公開中。

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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