『オール・ユー・ニード・イズ・キル』続編、再び企画進行中 ─ トム・クルーズ&エミリー・ブラント復帰の方向、新脚本家を起用

日本人作家・桜坂洋のSF小説『All You Need Is Kill』(集英社スーパーダッシュ文庫刊)をハリウッドが実写化した、映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(2014)の続編企画が再び進行していることがわかった。米Deadlineなどが報じている。
『オール・ユー・ニード・イズ・キル』は、『ミッション:インポッシブル』シリーズのトム・クルーズ、のちに『ボーダーライン』(2015)『クワイエット・プレイス』(2018)に出演したエミリー・ブラントが主演を務めたSFアクション映画。トム演じる主人公の軍人ウィリアムは、宇宙からの侵略者との戦いの中で“死亡するとその前日に戻る”というタイムリープ能力を手に入れ、エミリー演じる軍曹リタに鍛えられながら、戦場で「戦い、死に、目覚める」ことを繰り返して成長していく。
報道によれば、続編企画で脚本を執筆しているのは『ウソから始まる恋と仕事の成功術』(2009)の共同脚本・共同監督、『モンスターハウス』(2015)原案を担当したマシュー・ロビンソン。2016年、ワーナー・ブラザースは本作に『栄光のランナー/1936ベルリン』(2016)のジョー・シュラップネル&アナ・ウォーターハウスを脚本家として起用し、2018年1月時点で作業が進められていることが明らかになっていた。現在はジョー&アナでなく、新脚本家のマシューによって執筆が行われているものとみられる。
トムとエミリー、前作を手がけたダグ・リーマン監督は、かねてより『オール・ユー・ニード・イズ・キル』続編製作に前向きであることを明らかにしてきた。そもそも、ファンの続編を求める声に応える形で企画が始動した経緯があったのだ。3人は脚本の完成後、その出来栄えを確かめてから契約交渉に入ることになるというが、以前から全員が企画に参加しており、今後はダグ監督とマシューが開発を進めていくとのこと。3人そろっての再登板が非常に有力とみられる。
プロデューサーには前作を手がけたアーウィン・ストフ&トム・ラッサリーのほか、ハリウッド実写版『Death Note/デスノート』(2017)や『ロックマン』、『進撃の巨人』などでプロデュースを担当する俳優のマシ・オカが加わった。なおエグゼクティブ・プロデューサーとして、「週刊少年ジャンプ」元編集長で、現在はGlobal SHONENJUMPのバイス・プレジデントを務める佐々木尚氏が就任している。
ちなみにトムは2019年4月まで『トップガン2(仮題)』を撮影しており、2020年1月からは『ミッション:インポッシブル』第7作・第8作(ともにタイトル未定)の連続撮影に入る予定。エミリーは2019年7月から『クワイエット・プレイス』続編(タイトル未定)の撮影が控えている状況だ。急ピッチで準備が進行した場合、2019年内に撮影が行われる可能性もあるだろう。逆にその機会を逃せば、トムは長期にわたって『ミッション:インポッシブル』に参加するため、撮影は2020年終盤~2021年までずれ込む可能性が高い。
映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(タイトル未定)の公開時期は未定。
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Sources: Deadline, Variety, THR