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【ネタバレ】『アベンジャーズ/エンドゲーム』ハルク◯◯◯、◯◯◯どうなる ─ 監督が疑問に回答

アベンジャーズ/エンドゲーム
©Walt Disney Studios / Supplied by LMK 写真:ゼータ イメージ

スマート・ハルクの誕生

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で大敗を喫したのち、キャプテン・マーベルやネビュラの登場によってサノスを追い詰めたアベンジャーズは、サノスの首を取ることに成功する。しかしインフィニティ・ストーンを取り戻すことはできず、ヒーローたちは途方に暮れたまま、その後の5年間を過ごすのだった。

ブルース・バナー/ハルクは、その5年間で、ある意味もっとも大きく変わった人物だといえるかもしれない。『インフィニティ・ウォー』でハルクとうまく付き合えなかったブルースは、ラボにこもり、ガンマ線実験を経て、ブルースとハルクを共存させることに成功したのだ。肉体はハルクだが、頭脳はブルース。5年後の初登場シーンでハルクはメガネをかけ、ダイナーで仲間たちと談笑し、写真をせがむ子どもたちにも優しくサービスしてみせる。「今まで僕は、ハルクを病気のようなものだと思ってきたけど」。

脚本家のクリストファー・マルクス&スティーブン・マクフィーリーは、ブルースとハルクが一体化した本作の状態を「スマート・ハルク」と呼ぶ。その真価が発揮されるのは映画の後半、6つのインフィニティ・ストーンを過去から集めてきたヒーローたちが「誰がガントレットを付けて指を弾くのか」という課題に直面する場面だ。「ストーンの力はガンマ線だ、僕の体内にはガンマ線が流れている」。指を弾き、ハルクは塵と消えた生命を取り戻すが、その代償は大きかった。“指パッチン”の瞬間にハルクは気絶し、その右腕は焼け焦げてしまった。映画のラストでも、その傷が回復した様子はみられていない。

ハルクの右腕、今後はどうなる?

『アベンジャーズ/エンドゲーム』を経て、これからのハルクはどんな道のりを歩むことになるのだろうか。

Comicbook.comのインタビューにて、ジョー・ルッソ監督は「ブルースは腕を一本失い、そしてナターシャを失ってしまいました。(どちらも)戻ってくることはありませんと語っている。ソウル・ストーンを手に入れるために命を落としたナターシャは、ブルースにとってかけがえのない存在だったのだ。

(腕の傷は)永遠に残るもの。サノスが(インフィニティ・ガントレットで)傷を負ったのと同じで、元通りにはできない傷なのです。お気づきになったかもしれませんが、彼の腕は細くなり、黒く焦げついてしまいました。つまり、今では力の多くを失っているんです。」

しかしマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の世界には、非常に優れた科学技術が存在する。前作『インフィニティ・ウォー』では、ヴィジョンからストーンを分離すべく、ワカンダにて天才科学者シュリが治療にあたっていたのだ。あれほどの技術があれば、あるいはまだ見ぬ技術が登場すれば、ハルクの腕を治すこともできるのではないか。実際にジョー監督も、「どうなるんでしょうね、賢い人たちがたくさんいますから」と述べて、絶対に完治しないとは言い切っていない。

誰かが腕を治す手伝いをしてくれるのかもしれないし、新しい腕を与えてくれるのかもしれません。ここからキャラクターがどこへ進んでいくのかは僕にもわからないんです。(『エンドゲーム』では)今後の展開を考えなくてもよかった。とにかく十分な結末を描くことに挑戦しました。」

以前からアンソニー&ジョー・ルッソ監督は、『エンドゲーム』では結末に集中することが許され、「初めてMCUの未来を考えずに物語を描くことができた」と述べていた。MCUの今後がどうなるのか、その手綱はルッソ兄弟ではなくファイギ社長が握っているわけだ。

ちなみにブルースとハルクが一体化する「スマート・ハルク」については、『インフィニティ・ウォー』のワカンダ戦で初登場させるというアイデアがあったほか、ハルクが5年間どうしていたかを紹介するシーンも検討されていたそう。なぜ削除されることになったのか、詳細は以下の記事でお確かめいただければ幸いである。

あわせて読みたい

映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』は2019年4月26日(金)より全国公開中

『アベンジャーズ/エンドゲーム』公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/avengers-endgame.html

Source: Comicbook.com

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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