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【ネタバレ】『アベンジャーズ/エンドゲーム』ロキ◯◯◯◯◯◯◯◯◯ ─ ルッソ監督が語る

アベンジャーズ/エンドゲーム
ⒸMarvel Studios 2019

ロキ、新たな時系列へ

『アベンジャーズ/エンドゲーム』において、ヒーローたちは前作で塵と消えた生命を取り戻すべく、6つのインフィニティ・ストーンを求めて過去へ戻っていく。ただし本作のタイムトラベルが特殊なのは、過去を変えてもそのまま未来が変わるわけではないところ。ブルース・バナー/ハルクも、劇中で「もしも君が過去に行けば、その過去が君の未来になり、元々いた現在は過去になる。未来が過去に影響を与えることはできない」と話していた。それどころか、過去で何か行動すれば、時間の流れが分岐し、新しい未来が生まれてしまうのだ。それゆえスティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカは、サノスとの戦いが終わった後、再び過去に戻ってストーンをあるべき場所へ戻さねばならない。

タイムトラベル解説はこちら

ところが2012年のニューヨークでは、トニー・スターク/アイアンマンとスコット・ラング/アントマンがスペース・ストーンの入手に失敗した際、ロキがストーンを手にテレポートして逃亡。すなわち、ここでは「2012年を最後にスペース・ストーンの行方がわからなくなった世界」が誕生してしまったのだ。宇宙からストーンが失われたわけではないにせよ、ロキはどこへ行ってしまったのか?

Business Insiderのインタビューで、アンソニー&ジョー・ルッソ監督はロキの“その後”について言及している。

「(キャプテン・アメリカは)ストーンを持ち去った過去に戻り、時系列を修正しようとしていました。しかし、ロキがスペース・ストーンを手にテレポートした時、ロキは自分自身の時系列を生み出したことになり、事態はより複雑になっています。(キャプテン・アメリカが)ロキを発見しなければ、その時系列が修正されることはありません。ロキがスペース・ストーンを持ち去るようなことをするたび、彼は新たな現実を生み出していきます。」

また、アンソニー監督は「マルチバースや現実の分岐を扱いましたし、ここにはたくさんの現実があるわけです」とも発言。マルチバースについては『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019年6月28日公開)で掘り下げられることになりそうだが、無数に発生するパラレルワールドについては今後どう描かれていくのか…?

ともあれマーベル・スタジオは、新たなロキの物語を描くことをすでに決定済み。ディズニーの新映像配信サービス「Disney+」にて、トム・ヒドルストン主演の新作ドラマシリーズ「ロキ(邦題未定、原題:Loki)」が配信されるのだ。報道によれば、同作は「トリックスターであり、容姿を自在に変化させる能力を持つロキが、人類史のあちこちに登場しては歴史上の出来事に思わぬ影響を与えていく」ストーリーなのだそう。現時点で詳細は不明だが、2012年に消えてしまったロキの“その後”が描かれる可能性もあるだろう。ならば、時系列警察と化したキャプテン・アメリカがロキを追いかけてくる展開もありうる…?

新作ドラマ「ロキ」

映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』は2019年4月26日(金)より全国公開中

『アベンジャーズ/エンドゲーム』公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/avengers-endgame.html

Source: Business Insider

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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