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2000年代版『ファンタスティック・フォー』3作の予定キャンセルに無念、リード・リチャーズ役が振り返る

ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]
(C)2016 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)で新たに蘇った『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』が好評だ。このスーパーパワーファミリーは本作の劇中で、パワーを会得するオリジン描写を割愛している。それにも関わらずファンがすぐに彼らに夢中になれたのは、偉大な先行映画が存在したおかげだろう。2000年代に旧20世紀フォックスによって製作されたい映画『ファンタスティック・フォー』2作だ。

ヨアン・グリフィズ、ジェシカ・アルバ、マイケル・チクリス、そしてクリス・エヴァンスがメンバーの4人を演じたこのシリーズは2005年に『ファンタスティック・フォー 超能力ユニット』が、2007年に『ファンタスティック・フォー:銀河の危機』が登場。まだMCU誕生以前の作品で、同スタジオの『X-MEN』シリーズとは違った快活なトーンで展開された。

実はキャスト陣は3作分の出演契約を結んでいた。リード・リチャーズ役を演じたヨアン・グリフィズは米Vultureにて「当初は3作を制作する予定でした」と振り返る。

1作目も2作目も、世界興収は3億ドル台で推移した。「2作目は1作目同様に成功し、ファンの皆さんにも1作目同様に楽しんでもらえたと思っています」とグリフィズ。「特に、あの映画ではダグ・ジョーンズ(シルバーサーファー役)と共演できたのが良かった。彼は素晴らしいアーティストで、動きの分野の専門家です。キャラクターをフィジカルに生きた表現をするという点で、彼に敵う人はいません」。ジョーンズといえば、ギレルモ・デル・トロ作品で常連俳優となっており、『パンズ・ラビリンス』(2006)のパン、『ヘルボーイ』シリーズのエイブ・サピエン 、そして『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017)で半魚人を演じた。

「あの頃は確かに勢いがあったし、3本目の映画をやる予定だったのです。でも、その決断は私のコントロール外でした」とグリフィズは無念。スタジオはシリーズを打ち切り、2015年に若き新キャストらとリブートを試みるのだが、散々な結果となってしまったことはご存知の通りだ。

公開中の『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』とはまた違った、スーパーヒーロー映画黎明期の意欲が伸び伸びと活きた2作。今なお思い出深いファンも多く、エヴァンスが演じたヒューマントーチの『デッドプール&ウルヴァリン』(2024)再登場が拍手喝采を浴びたほどの人気作だ。『ファースト・ステップ』とあわせて、再び楽しんでみてはいかが。

Source:Vulture

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から企画制作・執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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