『ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップ』タイトル発表、撮影開始へ

世界最大のポップカルチャーの祭典である「サンディエゴ・コミコン2024」が今年も盛大に執り行われ、会場内最大ホールである「ホールH」ではマーベル・スタジオの最新のプレゼンテーションが行われた。6,000人以上を収容するこの会場で、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)最新作『ファンタスティック・フォー』の新情報解禁が行われた。米Varietyなどが伝えている。
新たに、タイトルが『ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップ(The Fantastic 4: First Steps)』となることが発表された。
Just announced in Hall H:
Marvel Studios’ The Fantastic Four: First Steps begins production on Tuesday. Only in theaters July 25, 2025. #SDCC pic.twitter.com/iPAlXlajnr
— Marvel Studios (@MarvelStudios) July 28, 2024
監督を務めるのは、「ワンダヴィジョン」(2021)「モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ」(2023)のマット・シャックマン。プロダクションデザインの着想元は『ブレードランナー』(1982)や「∀ガンダム」(1999 )などで知られる伝説的デザイナーのシド・ミードだといい、「1960年代のレトロ・フューチャー」というデザイン方針も語られたという。「私にとって、1960年代は楽観主義の象徴です」「私は『ファンタスティック・フォー』が大好きです。彼らの“べき集合”が大好きです。コミックに忠実でありつつ、現実にも忠実にやりたい」と、シャックマンコメントしている。
『ファンタスティック・フォー』は過去に旧20世紀フォックスで映画化された、マーベル・ユニバース初のスーパーヒーローチーム。新たにミスター・ファンタスティック/リード・リチャーズ役をペドロ・パスカルがインビジブル・ウーマン/スー・ストーム役をヴァネッサ・カービーが、ザ・シング/ベン・グリム役をエボン・モス=バクラックが、ヒューマン・トーチ/ジョニー・ストーム役をジョセフ・クインが演じる。このイベントに先駆けては、4人の集合写真がSNSに投稿されていた。
イベントでは、作曲家として『ドクター・ストレンジ』(2016)やMCU版『スパイダーマン』3部作のマイケル・ジアッキーノの就任も明かされた。登壇したキャスト陣は週明け月曜日にイギリスに戻り、撮影に取り掛かるという。
主演のパスカルは、監督のマット・シャックマンとは25年来の付き合いで、マネージャーも同じだったことがあり、一時はルームメイトになりかけていたというほど親密な間柄なのだという。
The Fantasticar takes flight in Hall H#FantasticFour#SDCC pic.twitter.com/bmYMhQQi07
— Marvel Studios (@MarvelStudios) July 28, 2024
イベント会場では、空飛ぶ車が出現する大掛かりな演出が行われたようだ。さらに、現地限定で特別映像も上映。ニュース番組風のもので、ミスター・ファンタスティックが退屈そうな教室で『ファンタスティック・サイエンス』を講義する様子や、空飛ぶファンタスティックカー、宇宙服、ロケットの打ち上げ、ザ・シングがデート番組で謎の出演者として登場する様子などが見られ、最後はメイン・ヴィランであるギャラクタスの登場で締めくくられたそうだ。

『ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップ(原題:The Fantastic 4: First Steps)』は2025年7月25日、US公開。
▼ ファンタスティック・フォーの記事
ドクター・ドゥームは『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』では描かれない?監督が示唆 オリジンも描かれない 『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』ヒューマントーチ、「女たらしで無鉄砲」キャラは「今の時代でも魅力的なのだろうか?」 時代に合わせたアップデート 『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』はキューブリック『2001年宇宙の旅』に敬意 ─ 「マーベルとアポロ11号の融合です」 スーパーヒーローである前に宇宙飛行士 『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』の世界に他のヒーローは存在しない ─ 「アイアンマンなどにも遭遇しない」 正統なヒーロー映画第1作に 『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』スー・ストームは妊娠中、米イベントで新事実判明 シルバーサーファーも登場したそう