ケヴィン・ファイギ、ソニーの『スパイダーマン』シリーズに「先走りすぎないように」と注意か ─ 米情報筋

『ヴェノム』(2018)『モービウス』(2022)、そして次は『クレイヴン・ザ・ハンター』に『マダム・ウェブ』と、スパイダーマンに因縁/関連を持つマーベル・キャラクターたちを続々と映画化する米ソニー・ピクチャーズ。彼らは明らかにマーベル・シネマティック・ユニバースをベンチマークとしており、ゆくゆくは自社のクロスオーバー作品『シニスター・シックス』を実現させたいものと見られている。
『ヴェノム』は人気シリーズになったものの、続く『モービウス』は厳しい評価を受けた。後続作品が複数控える中で、シリーズの行末を案じる声も少なくない。
これに対して、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギがソニーに対し私見を述べ、シリーズの進行に注意を与えていたとの情報が話題になっている。こう伝えるのは、映画レポーターのジェフ・スナイダー。ハリウッドのベテラン記者が立ち上げた新メディアThe Anklerでスナイダーは、「マーベルのケヴィン・ファイギは、スパイダーマンが登場しないソニーのマーベル映画に介入し、意見を与えた」と書いている。
あくまでも「内通者の情報」であるが、記事によるとファイギは米ソニーのアプローチ方法を指導し、『アベンジャーズ』のような大きな世界を構築するという点で、あまり先走りすぎないようにと注意していたという。
マーベル・スタジオは米ソニーとスパイダーマンの権利を共有している。『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)といったシリーズは共同製作で、ファイギもプロデュースに参加。トム・ホランド版ピーター・パーカーの今後は現時点で正式に決まっているところはない模様だが、ソニーのシリーズ展開次第ではマーベル・シネマティック・ユニバースにも影響が及ぶ可能性がある。
ソニーは今度も『クレイヴン・ザ・ハンター』をはじめとするスパイダーマン関連作を量産したい意向と見られ、『モービウス』劇中では打倒スパイダーマンが語られる一幕もあった。実際のところファイギがソニーの製作事情にどれほどの影響を与えているかはどうあれ、映画フランチャイズ・ビジネスの達人であるファイギは、彼らのシリーズ展開をどう見ているのか。
『クレイヴン・ザ・ハンター』の撮影はすでに開始されており、『マダム・ウェブ』も準備中。さらにソニーは、無名キャラクターをラッパーのバッド・バニー主演で映画化する『エル・ムエルト』も始動させており、ファンを驚かせている。
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Source:The Ankler