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『フラッシュ・ゴードン』アニメ映画化が進行中 ─ 『マイティ・ソー バトルロイヤル』タイカ・ワイティティ監督が参加

フラッシュ・ゴードン タイカ・ワイティティ
[左]Public Domain [右]Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/36201776766/

1934年から2003年まで米国で新聞連載されていた、伝説的コミック『フラッシュ・ゴードン』が長編アニメ映画化されることがわかった。原作は主人公フラッシュ・ゴードンと惑星モンゴの支配者ミン皇帝の戦いを描く物語で、今回のアニメ映画版ではウォルト・ディズニー・カンパニー/20世紀フォックスが製作を務める。

Deadlineによれば、アニメ映画版『フラッシュ・ゴードン(仮題)』には『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)を手がけたタイカ・ワイティティ監督が参加し、『ザ・プレデター』(2018)『コードネームU.N.C.L.E.』(2015)のジョン・デイビスがプロデューサーを担当。タイカはディズニー/フォックスとの間で“脚本・監督を担当する”との契約を結んでいるが、監督サイドいわく、現時点でタイカがどのように関与するかを正確に判断することはできないという。脚本・監督ではないポジションで本作に携わる可能性もありそうだ。

もっとも、無理からぬことだろう。2019年6月現在、タイカ監督は新作映画『Jojo Rabbit(原題)』のポストプロダクション(仕上げ作業)のまっただなか。同作は第二次世界大戦下を舞台に、ドイツ人の少年ジョジョがナチスから逃れてきた少女と出会い、同時に空想上のアドルフ・ヒトラーとも仲を深めていく物語で、タイカは脚本・監督と空想上のヒトラー役を兼任している。

さらにタイカ監督は、『Jojo Rabbit』の完成後、大友克洋による同名コミックを実写映画化する『AKIRA(原題)』に着手。さらに今後の作品としては、『スター・ウォーズ』初のドラマ「ザ・マンダロリアン(邦題未定、原題:The Mandalorian)」での監督エピソード、テリー・ギリアム監督『バンデットQ』(1981)のドラマ版のほか、マーベル・スタジオでの新企画も存在するほか、俳優としてライアン・レイノルズ主演『Free Guy(原題)』にも出演しているのだ。アニメ映画版『フラッシュ・ゴードン』へのタイカの関与について、詳細は続報を待つことにしたい。

コミック『フラッシュ・ゴードン』は1980年に実写映画化されており、同作ではロックバンド・クイーン(Queen)が主題歌を担当した。印象的なフレーズは日本でもテレビ番組などでたびたび使用されているため、『フラッシュ・ゴードン』を知らずとも主題歌だけは知っている方も多いだろう。またハリウッドでは再びの実写映画化企画も進行しており、脚本・監督を『オーヴァーロード』(2018)のジュリアス・エイブリーが、プロデューサーを『キングスマン』シリーズのマシュー・ヴォーン監督が務める。

フラッシュ!アァ~♪

アニメ映画版『フラッシュ・ゴードン(仮題)』の製作・公開時期は未定。多忙をきわめるタイカ・ワイティティ監督だけに、もしも監督就任の場合、実現は当面先となりそうだ。

Source: Deadline

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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