X-MEN『ガンビット』単独映画、プロデューサーは現在も実現祈願 ─ ディズニー&フォックスの事業統合で企画保留に

映画版『X-MEN』スピンオフ作品として企画されている、チャニング・テイタム主演の単独映画『ガンビット(邦題未定、原題:Gambit)』について、『X-MEN』シリーズのプロデューサーであるサイモン・キンバーグ氏が現状と心境を語った。
2015年に企画が始動した『ガンビット』は、『21ジャンプ・ストリート』『マジック・マイク』シリーズで知られるチャニングが主演・製作を兼任し、これまでに監督として、ルパート・ワイアット、ダグ・リーマン、ゴア・ヴァービンスキーが企画に参加しては離脱してきた。撮影が開始されないまま、製作を担当する予定だった20世紀フォックスはウォルト・ディズニー・カンパニーの事業買収を受けることになったのだ。
米Varietyによれば、『ガンビット』は「様子見」の状態にあるとのこと。ディズニーと21世紀フォックスの事業統合によって、マーベル映画だけでなく、フォックスの企画は「すべてディズニーの審査を受けている」状況で、それぞれの企画がどうなるかは今後判断されるという。インタビュアーに「実現してほしいですか?」と聞かれると、サイモン氏は「もちろん実現してほしい」と即答した。
「チャニングがガンビットを演じるのは最高ですし、素晴らしい脚本ができていますし、彼(チャニング)が演じるべき役柄だと思いますよ。私自身ずっと大好きなキャラクターですし、ファンのみなさんが大好きであることもわかっています。ですから実現してほしいですね。」
『ガンビット』の主人公レミー・ルボー/ガンビットは、手に持つ物体に破壊エネルギー(キネティック・エネルギー)を込める能力を持ち、トランプや棒術などを駆使して戦うキャラクター。ヴァービンスキー監督の降板後、2018年春にはフォックスが新監督の候補と面会に入っていたとされる。以前、サイモン氏は「2019年の早いうちに撮影を始めたい」と述べていたが、残念ながら事業統合のために企画はしばらく動きそうにない。実現するにせよマーベル・スタジオが指揮を執る以上、マーベル・シネマティック・ユニバースとの合流もひとつの課題といえそうだ。
なお2019年1月下旬には、『ガンビット』の監督をチャニング・テイタム自身が務めるとの噂も浮上していた。もちろん真相は不明だが、チャニングにとっても悲願の企画ゆえ、もしや主演・監督・製作を兼任する可能性もあるということか…?
Source: Variety