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『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3』製作、現在も保留状態 ― 監督解雇後、マーベル社長が初コメント

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
写真:ゼータ イメージ

マーベル・シネマティック・ユニバースの人気シリーズ『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の第3作、映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3(邦題未定、原題:Guardians of the Galaxy Vol.3)』の製作再開には、まだもうしばらく時間がかかりそうだ。

マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長によれば、同作の企画は現在も「保留状態」にあるという。2018年10月25日(米国時間)、ファイギ社長は『ブラックパンサー』(2018)の上映イベントに登場。ジャーナリストのエリック・ウェバー氏が直接の取材によって証言を得ている。

今回の証言で注目すべきは、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3』の製作が進展を示していないことが確認されたことのみならず、ジェームズ・ガン監督が同作を解雇されてから、ファイギ社長本人が初めてコメントを発していることだ。2018年7月、ガン監督は過去の不適切なツイートを理由にディズニーによる解雇を受けたが、ツイートの発覚から解雇決定までは異様なスピードで事態が進行しており、おそらくファイギ社長も経緯にはほぼ関わっていないとみられる。

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Kevin Feige / ケヴィン・ファイギ
ケヴィン・ファイギ Photo by Gage Skidmore https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Kevin_Feige_(28556369381).jpg

ガン監督の解雇直後、ファイギ社長の動向にはファンからの注目が集まっていた。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3』は『アベンジャーズ/エンドゲーム(邦題未定、原題:Avengers: Endgame)』以降の“新章”を切り拓く一本として計画されており、これまでファイギ社長はガン監督への厚い信頼を示してきたからだ。
一部報道によれば、解雇報道の直後、マーベル・スタジオはガン監督の復職を目指して、親会社であるディズニーとの交渉に入っていたとされる。しかし、のちにディズニー/マーベル・スタジオが復職を認めない方針であることが報じられた際には、ファイギ社長もディズニーの決定を支持していると伝えられた。その後、ファイギ社長はしばらく公に姿を見せず、本作の状況についてもコメントを発していなかったのである。

 

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3』は、2018年8月下旬に製作準備(プリプロダクション)チームが解散され、監督の後任者が決定するまで企画は無期限保留状態となった。ガン監督の弟であるクラグリン役のショーン・ガンによれば、すでに完成していた本作の脚本は今後も使用される方針とのこと。ただし、新監督の就任後に改稿が加えられる可能性は高い。

なおマーベル・スタジオを離れたガン監督は、2018年10月、ワーナー・ブラザース&DCコミックス製作の『スーサイド・スクワッド2(仮題)』で脚本を執筆することが公式に発表済み。現時点で同作の監督を務めるかどうかは未定となっている。

Source: Erick Weber

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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