MCUが『アベンジャーズ/エンドゲーム』の成功を再び掴むには? ─ 『マーベルズ』カマラ役、「大きければ良いわけでもない」

ここ最近、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)を不況が襲っている。『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)以降、10億ドルを超える大ヒットを生み出したのは3人のスパイダーマンが夢の競演を果たした『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)のみ。直近では映画『マーベルズ』がMCUワーストのオープニング興収を記録するなど、冷え込みのスピードは容赦ないほど急激に進んでいる。
その一方、MCUでは再び『アベンジャーズ』映画2部作が予定されており、『エンドゲーム』以来の盛り上がりも期待されているところ。MCUは再び映画界の王者として返り咲くことができるのだろうか。米The Directでは、『マーベルズ』に出演したカマラ・カーン/ミズ・マーベル役のイマン・ヴェラーニがこの疑問に対する意見を求められ、自身の考えを明かしている。
「どうでしょう。ただ大きければ良いということでもない気がします。それで何が残るの?っていう話ですよね。私としては、観客の皆さんにキャラクターを気にかけてもらえるようにすることが大切なんじゃないかって思います。MCUの前のフェーズでは、素晴らしいキャラクターたちをたくさん生み出してくれました。彼ら全員をもう一度、チームアップさせた形で見られたら良いですよね。“わぁ、カマラとレッド・ガーディアンが一緒にいる”的な感じで、皆さんにも応援したい新しいキャラクターたちのペアがあると思うんです。そういうのって必ず何かに報われるはず。例えば次のアベンジャーズになる、みたいに。」
『エンドゲーム』をもっていち時代に区切りをつけたMCUは「ワンダヴィジョン」(2021)に始まるフェーズ4より新旧ヒーローの世代交代を意識した物語展開を行なってきた。これに伴い、ファンには馴染みのないヒーローも続々と登場。一方、劇場映画とディズニープラス配信ドラマの相互展開はファンにシリーズを“追う”ことのハードルを与えた。ディズニーCEOのボブ・アイガーもコンテンツの供給過多という課題を認識しており、製作頻度を落とす意向を明かしていた。
ヴェラーニが語るように、今後のMCUではヒーロー同士のチームアップが欠かせない。一部報道では、ロバート・ダウニー・Jr.やクリス・エヴァンス、スカーレット・ヨハンソンといった『アベンジャーズ』オリジナルメンバーを復活させる案がマーベル・スタジオ内で検討されたと伝えられたが、ケヴィン・ファイギ社長は「そんな話はない」と否定している。それなら尚更、新ヒーローたちには今まで以上の活躍が求められるだろう。
▼『アベンジャーズ』 の記事
クリス・ヘムズワース、突然ソー役への感謝を投稿 ─ まるで別れのメッセージ、MCU卒業を示唆か 「この15年間……」 ウルヴァリンは『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』に登場する?ヒュー・ジャックマン「全員ブッ潰す」 爪野郎カムバックなるか? 『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』『シークレット・ウォーズ』公開延期発表、それぞれ5月から12月に半年移動 『スパイダーマン4』と逆転するが? 『アベンジャーズ/エンドゲーム』アカデミー賞冷遇にスカーレット・ヨハンソンが5年越し怒り「どうしてノミネートされないのか」 『アベンジャーズ』の成功体験も ブラック・ウィドウは帰ってこない ─ スカーレット・ヨハンソン「物語は完結した」「仲間に会えないのは淋しい」 「台無しにしたくない」
Source:The Direct