もしもキアヌ・リーブスがマーベル映画に参加したら ─ 『アベンジャーズ/エンドゲーム』監督が答える

『アベンジャーズ』のマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)は、今や有名スターも出演に名乗りをあげる一大フランチャイズとなった。シリーズへの出演で知名度を上げた役者もいれば、ベネディクト・カンバーバッチのように元よりの人気者が鳴り物入りで参戦を果たすこともある。『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)のラストシーンは、シリーズに出演した役者たちが揃ったため、ジョー・ルッソ監督は「おそらく映画史上最も金のかかったショットかもしれない」と言う。
そんなMCUには、今後も様々なスターが参戦予定だ。2020年11月に米公開予定の『エターナルズ』には、満を持してアンジェリーナ・ジョリーが出演。シリーズ初のアジア系ヒーロー映画『シャン・チー』にはトニー・レオンが、『ブレイド』にはアカデミー助演男優賞に2度輝いたマハーシャラ・アリが出演する。
もはや、どんなビッグネームが参戦してもおかしくないMCUが、かねてより熱視線を送っているとされているのがキアヌ・リーブスだ。これまでキアヌには、『キャプテン・マーベル』(2019)でジュード・ロウが演じたヨン・ロッグの候補に挙がっていたほか、企画進行中の『エターナルズ(原題:Eternals)』への出演が検討されているなどの噂がささやかれていた。さらに、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長がキアヌと複数回の面会を重ねており、「しかるべき形を探りたい」とコメントしているのである。
『マトリックス』『ジョン・ウィック』シリーズといった大人気シリーズで知られる大スターでありながら、プライベートでは飾らない気さくな人柄が人気の秘訣であるキアヌが、もしもMCUに参戦したら?米IMDbではケヴィン・スミスが、『アベンジャーズ/エンドゲーム』監督のジョー&アンソニー・ルッソ監督に質問をぶつけている。
ひとまずMCUからは「卒業」となるルッソ兄弟は、「もう(シリーズを)離れるんだから、外からの個人的な意見を」と求められた。アンソニーが「良い質問ですね」と笑うと、ジョーは「(選択肢は)無限大ですね」と答える。「誰がいいと思う?」と尋ねられたケヴィン・スミスが「ムーンナイト」と即答すると、ジョーは「うん、良いですね」と同調した。
「ムーンナイト」も、かねてよりファンから実写化が求められているマーベル・ヒーローだ。解離性同一性障害患者であり、妄想上のキャプテン・アメリカ、ウルヴァリン、スパイダーマンとヒーロー仲間という風変わりな設定。月の満ち欠けによるスーパーヒーローの能力を用いて、彼は白い装束に身を包み、夜の街にて戦いに臨む。マーベルドラマ「アイアン・フィスト」への登場が検討されていたり、人気俳優のロス・マーカンドが映像化に強い意欲を示すなど、ファンの間では「映像化まであと一歩」のところまで来ているような注目キャラクターだ。キャプテン・アメリカやブラックパンサーなど、数々のMCU作品でスタントや殺陣師を務めるクリス・ブルースター氏も「演じてみたい」と熱望するキャラクターである。
MCUからしばし距離を置くことになるルッソ監督はキアヌ参戦の可能性について、「次回作やその次がどうなるのか、触れる程度に聞かされてはいますが、分かりません。ある意味、知りたくないですね」と、自身も楽しみとして取ってきおきたい様子だ。ところでキアヌ自身は、なんとウルヴァリンを演じたいとも明かしている。「子どもの時からずっとウルヴァリンを演じたいと思ってました。だからウルヴァリンですね。」
2019年7月20日(米国時間)に開催されたポップカルチャーの祭典「サンディエゴ・コミコン(Comic-Con International: San Diego 2019)」では、ケヴィン・ファイギが「ミュータント」、すなわちX-MENのMCU参戦予定を示唆する言及があった。もし、そこにウルヴァリンも数えられているなら、もしかして……?
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Source:IMDb